サッカーW杯予選で北朝鮮が「ドタキャン」 日本の“悪性伝染病”警戒?【#みんなのギモン】
■リスクに敏感…医療体制が不安な北朝鮮
小野解説委員 「日本ではコロナが5類になって感染対策が緩くなっている中、インフルエンザと同じように感染する人が増えているということです。北朝鮮は医療体制に不安を抱えています。この感染症が入ってくるリスクを恐れているとみられています」 鈴江アナウンサー 「医療体制の差があるということなんですね」 小野解説委員 「北朝鮮は新型コロナが流行した2020年、国境を事実上封鎖しました。感染症に極めて厳しい対応をとってきました」 「もしサッカーの試合があったら、サッカーが大好きな金正恩総書記も試合を見るために会場を訪れる可能性があります。市民だけではなく、最高指導者の健康問題につながりかねないと心配したのかもしれませんね」
■「惑わされず」「どうなるにせよ」
市來アナウンサー 「選手の皆さんのことがやはり心配だなと感じました。今後どうなってしまうんでしょうか?」 小野解説委員 「影響はないのか。選手たちは(21日にあった2次予選の北朝鮮代表との)試合後、こんなコメントをしています」 堂安律選手 「いろいろ未定なところがあるので、僕たちはそれに惑わされずリカバリーして試合に臨みたいと思います」 キャプテンの遠藤航選手 「もともと(平壌に)行けるのかどうかすごく微妙な感じと聞いてたんですけど、とにかく自分たちはどうなるにせよ、試合に向けて準備をしていくしかないと思うんで、最終的な決断を待って、しっかりチーム一丸となって試合に挑みたいなと思います」
■元日本代表に聞く…選手への影響は
小野解説委員 「選手たちはどうなろうとしっかり試合に臨むと言っていますが、会場が急に変わる、4日前になっても場所が決まっていないことで『もちろん選手への影響はある』と言うのは、元サッカー日本代表の槙野智章さんです。自身も北朝鮮でプレーしたことがあるそうです」 槙野さん 「選手は頭の中で、平壌で試合をするイメージを作っている。スタジアムの景色や芝も想定する他、食事やホテルでの過ごし方まで考えている。それが全て変わるのでゲームプランにも影響するし、イメージが崩れてしまうし、ストレスにもなる」 「国際試合が開催地の都合で土壇場で開催できないというのは、あってはならないことだ」 藤井アナウンサー 「ワールドカップに出るというのは選手の人生を変えますからね。2次予選で変な流れになっていくのはもったいないので、いい(形での)開催をしてもらいたいと思います」 小野解説委員 「試合場所が決まらなければ、もしかしたら日本の不戦勝となる可能性もあります。世界で活躍する日本の選手が集結したチームです。しっかりした環境で素晴らしいプレーを展開してほしいです」 (2024年3月22日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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