YOASOBIも出演! アメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ2024」徹底ガイド
今年のヘッドライナーは弱い?
ラナ・デル・レイの他、タイラー・ザ・クリエイター、ドージャ・キャットという今年のヘッドライナーのラインナップについて、津田さんはどんな印象を持っているのだろうか。 津田:もちろん3組とも素晴らしいアーティストなんですけど、ここ数年のヒット企画と比べられることも多くて、インパクトに欠けるんじゃないかって言われ方を今はされています。チケットの動きも少し遅かったんですよ。もう1週目は売り切れてるんですけど、売り切れの速度がちょっと遅いとか言われています。例えばラナ・デル・レイは去年のフェスに出てたりとか、タイラーは毎年自分でフェスをやってたりとか、ドージャ・キャットはこの中では抜擢されたほうなんですけど、全員がアメリカ出身で、去年BLACKPINKが出たような面白さ、多様性みたいなものが少しヘッドライナーでは少ないとは言われています。でも逆に言うと、コーチェラのステージをこの3組は、全員ちゃんと過去に経験してるんですよ。いきなり大抜擢っていうよりは、新しいヘッドライナーの存在をちゃんと据えている。そういう意味で、ここ数年でいちばん真摯な選び方、フェスティバルとして正しい選び方をしたと僕は思っています。もしかしたら派手さはないかもしれないけど、そういう意味ではいいなって第一印象は受けました。 あっこゴリラ:確かに。最近のコーチェラは良くも悪くも「トレンド」みたいに見えていたから、今年は揺り戻し的な感じがあるかなって。 津田さんは、「今年の海外フェス全体としても、ヘッドライナー不足とは言われている」と言及する。 津田:その中でこの3組を揃えてるのは手堅いなっていうのはあって。去年の反響とか現実的な動きとか、配信の数字を見たりもして、けっこう手堅いなって。ただスペシャルアクトみたいなのもあってヘッドライナー以外でNo Doubtとかも入ってたりするですね。例えば去年のblink-182も出てけっこう盛り上がったんですよ。アメリカって今エモのゆり戻しみたいなところもあって、その成功だからこそNo Doubtがこの位置に入ってるんだなとか、コーチェラってトライアンドエラーなんですね。去年のことを踏まえてみるとなるほどなって。