4首長の再・補欠選に番狂わせなし 与野党が地盤で勝利=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国で16日、4か所の自治体(釜山市金井区、仁川市江華郡、全羅南道霊光郡、同道谷城郡)の首長とソウル市教育監(教育庁トップ)を選ぶ再・補欠選挙が実施された。即日開票され、激戦区として注目された南東部・釜山市金井区長の補選では保守系与党「国民の力」の候補が革新系最大野党「共に民主党」候補を抑えて当選した。野党候補の三つ巴となった南西部・全羅南道霊光郡首長の再選挙では共に民主党候補が当選した。 仁川市江華郡と全羅南道谷城郡首長の再選挙でもそれぞれ国民の力と共に民主党の候補が勝利し、今回の再・補欠選で番狂わせはなかった。ソウル市教育監の補選でも前任者に続き革新系候補が当選した。 両党とも地盤で勝利し、国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)代表と共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表のリーダーシップへの影響はなかった。 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の審判を前面に掲げ、総力戦を繰り広げた共に民主党としては圧勝を収めた4月の総選挙に比べると「物足りない結果」となった。国民の力の地盤である釜山市で金井区長補選での勝利を目指したが、61.03%を得票した国民の力の候補に22ポイント差で負けた。ただ、霊光郡首長の再選挙では共に民主党候補が41.09%の得票を得て、「進歩党」(30.71%)と「祖国革新党」(26.56%)の候補を抑えて当選した。野党候補3人が最後まで接戦を続ける展開となったが、共に民主党候補が大差で勝利し、李代表は主導権を維持しながら今後の選挙に臨めることになった。 今回の再・補欠選は両党が韓代表と李代表体制に再編されてから初めての選挙となり、総選挙以降の民意を測るバロメーターになるとして注目を集めた。 明知大の申律(シン・ユル)教授(政治学)は「国民の力と共に民主党がそれぞれ地盤を守り、両方とも元を取った」と分析した。
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