悪夢を見る原因はなぜ?薬剤師が解説する「NG習慣と対策」4選|美ST
悪夢にうなされて夜中に起きてしまう、嫌な夢を見て心がザワザワするということはありませんか? 実は悪夢を見る人には特徴があり、習慣を改善することでその悩みを解決できるかもしれません。原因と、避けるべきNG習慣、対処方法をくわしく解説します。
レム睡眠とノンレム睡眠は睡眠から起床まで交互に起こります。そして、夢を見るのは主にレム睡眠時です。 人は通常、1日に平均で3~5つの夢を見るといわれています。多くの場合、夢の正確な内容を忘れていますが、特に悪夢は鮮烈な印象を与えるために、起床しても覚えていることが多いのです。 悪夢を頻繁に見る原因としては、ストレスのほか、睡眠の質や量の低下などが考えられます。
2.悪夢に悩んでいる人が避けたい
【NG習慣NG①眠る直前までスマホを操作する】 スマホ、パソコン、タブレットなどの画面からはブルーライトという光が発せられています。寝る前にブルーライトを浴びると「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌を抑制して、睡眠の質を下げます。 スマホを寝床でも習慣的に閲覧する人が多いですが、寝る1時間くらい前にはスマホの使用をやめるなどの対応をとりましょう。
【NG②お酒の飲み過ぎ】 アルコールは睡眠の質を低下させます。 お酒を飲むと、一時的に眠くなりますが、入眠作用は3時間ほどで切れます。その後は、お酒を肝臓で分解した後に発生するアセトアルデヒドの覚醒作用などにより、睡眠サイクルが乱れ、悪夢を見る原因につながります。
【NG③ストレスをためる】 日常的に過度なストレスを抱えている状態だと、自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、ふつう、日中には体を活動的にする交感神経が優位になり、夕方から夜にかけて体を休息モードへと導く副交感神経が優位な状態へと切り替わっていきます。しかし、ストレスがあると夜になっても交感神経が優位のままであるために眠りにつきにくく、その結果、睡眠の質が低下することに。 また、ストレスがあると睡眠ホルモンのメラトニンの材料になるセロトニンの分泌も減少し、不眠・悪夢の原因になってしまいます。