杉咲花、若葉竜也に「どの出演作よりも輝いてほしいと思っていた」撮了で語る『アンメット』への思い
杉咲花が記憶障がいを抱える脳外科医を演じる医療ヒューマンドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の最終話が、6月24日(月)に放送される。最終話の放送を前に、杉咲のクランクアップコメントが到着した。 【写真】「アンメット」三瓶役で圧巻の演技力が話題の若葉竜也 ■杉咲のクランクアップに盛大な拍手 座長として本作に全身全霊で向き合ってきた杉咲。最後のシーンを撮り終え、「ミヤビ役、杉咲花さん、オールアップです!」の声がかかり、花束が贈られると、その場にいた全員からこれ以上ない盛大な拍手がおくられた。最後のあいさつを求められた杉咲は、しばし静止すると、感極まり、腕で顔を覆った。そして、一言一言、大切に言葉を紡ぎながら、撮影開始当初の思いや、キャスト・スタッフへの感謝、「アンメット」への思いを明かした。 ■杉咲花クランクアップコメント 今までいろんな経験をさせてもらってきて、全部かけがえのない思い出なんですけど、心のどこかで、もどかしさとか口惜しさを感じてきたことが、「アンメット」に関わって報われたような気持ちでした。関わる人たちが、アイデアと体力を振り絞って、そして愛情を注ぎ続けたら、こんなに最高なドラマが出来上がるんだって、毎日が誇らしかったです。 これまでみなさんもいろんな仕事、いろんな経験をされてきたと思うんですけど、心がすり減ることとか、はらわた煮えくり返るくらいやり場のない気持ちになることとか、やっぱりあって。だけどそういう経験をしなくても、人は学べるし、成長できると思っていて。だからこの現場では、誰一人置き去りにしたくなかったし、誰もが居場所を見つけられて、この日々を愛せて、自分よりも年下のスタッフさんも多い中で、もうちょっとこの仕事を続けてみようとか、この仕事選んでよかったって思ってもらえたら。そんな現場になったらいいなと思ってました。すべての役にファンがついてほしいって思ってました。そして頑なに、ドラマを選んでこなかった若葉くんが、出演を決めてくれて。過去のどの出演作よりも輝いてほしいと思っていたし、今までで一番記憶に焼き付く現場になってほしいと思ってました。 この自分の中にある夢がかなったかは、わからないですけど、でも、今の自分にできることは、すべて注いだつもりで、やり残したことはないと思っています。だけど、未熟な姿もたくさんお見せしてしまって、ご心配をおかけしてしまったこともあると思いますけど、現場にくると、絶対に手を抜かない皆さんがいて。どんなに過酷な状況でも、面白がってやってのける、このチームがむちゃくちゃかっこよかったです。一人一人が、自分の仕事に意味を見出してる姿に、この現場だったら、どこまでもいけると思ってました。そんな皆様の姿を特等席で見つめながら過ごせた日々が幸せでした。また、みなさんに会いたいです。ありがとうございました! ■「アンメット ある脳外科医の日記」最終話あらすじ ミヤビ(杉咲)が激しい頭痛に襲われ、倒れた。検査の結果、再発が認められ、このまま症状が進めば意識障がいが出る可能性も高い。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。三瓶(若葉)は、すでに数時間しか記憶がもたなくなっているミヤビに、これ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビの意思は固く、やはり手術はしないという。 あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5mm以下の血管を吻合(ふんごう)できるよう練習に没頭。しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡(吉瀬美智子)から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、あることを決意する。 過去2年間の記憶を失い、今日のことも明日には忘れてしまう―。記憶障がいという重い障がいを抱えながらも、毎日つづる日記を頼りに明るく前向きに生き、多くの患者に寄り添ってきたミヤビ。命の危機にひんするミヤビと、彼女を救おうとする三瓶。2人が未来に立ち向かう。