【パリ五輪】セルビアが最大24点ビハインドからオーストラリアに逆転勝ち!ヨキッチがトリプルダブル級の大活躍<DUNKSHOOT>
8月6日、パリ五輪の男子バスケットボールは、パリのベルシー・アリーナで決勝トーナメントがスタート。2大会ぶりに出場のセルビア(FIBAランキング4位)と、前回の東京大会で銅メダルに輝いたオーストラリア(同5位)が対戦した。 【画像】FIBA公式も大興奮!大会屈指の好ゲームとなったセルビアvsオーストラリア セルビアは昨季NBAのMVPに輝いたニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)や、ボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)、オーストラリアはジョシュ・ギディー(シカゴ・ブルズ)、ジョック・ランデール(ヒューストン・ロケッツ)ら、複数のNBA選手を擁する両チームの一戦は、手に汗握る好勝負となった。 試合は序盤から両者一歩も譲らないシーソーゲームが繰り広げられる。だが、オーストラリアは16-15と1点リードの第1クォーター残り3分から、絶対的エース、パティ・ミルズの10連続得点など15-2のランを仕掛け、31-17と一気に突き放して最初の10分を終える。 第2クォーターに入ってもオーストラリアはミルズが面白いように得点を重ね、守備ではマシュー・デラベドーバが粘着マークで相手のミスを誘発。第1クォーター終盤から20-0のビッグランを作り、さらに点差を広げる。最大24点差をつけられたセルビアも残り3分半から7連続得点を含む12-4と盛り返し、54-42とオーストラリアの12点リードで折り返した。 しかし第3クォーター、セルビアはオグニェン・ドブリッチ、ボグダノビッチがそれぞれ2本の3ポイントを決めて1点差に迫る。ディフェンスでは素早いカバーでシュートミスやターンオーバーを誘い、残り3分50秒にボグダノビッチのジャンパーで第1クォーター以来のリードを奪う。逆転を許したオーストラリアは焦りからか、オフェンスが噛み合わず得点が停滞。結局このクォーターはセルビアが25-11と圧倒し、67-65で最終クォーターへ。 波に乗るセルビアは第4クォーター、厳しいディフェンスから着実に得点につなげて6点差をつける。対するオーストラリアもジャック・マクベイとダンテ・エクサムの活躍でワンポゼッション差とし、残り3分15秒には左コーナーからギディーが3ポイントを決めて同点に追いついた。 ヴァシリエ・ミチッチが3本のフリースローを決めて81-78とセルビアのリードで迎えた残り1分48秒、オーストラリアはギディーがタフショットを沈め1点差。2点を追う残り1.4秒にはミルズがヨキッチ越しにジャンパーをねじ込み、82-82で勝負の行方は延長戦へ。 オーバータイム、セルビアはドブリッチ、オーストラリアはマクベイの3ポイントなど、相手が決めたら決め返す打ち合いに。残り1分、セルビアがヨキッチのフックシュートで逆転すると、次の攻撃でも大黒柱はデュップ・リース越しに鮮やかなジャンパーをヒット。タイムアウト後、オーストラリアは痛恨のターンオーバーでポゼッションを失い万事休す。セルビアが95-90で鮮やかな逆転勝ちを収めた。 セルビアはヨキッチが21得点、14リバウンド、8アシスト、4スティール、ボグダノビッチが17得点、6アシスト、ミチッチが14得点など、計6人が2桁得点をマーク。 オーストラリアはギディーが26得点、ミルズが25得点、マクベイが13得点、エクサムが10得点をあげたが、チーム全体で20ターンオーバーを犯し、無念の敗退となった。 準決勝でセルビアはこのあと(日本時間7日04:30)に行なわれるアメリカvsブラジルの勝者と対戦する。 構成●ダンクシュート編集部
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