J1広島・青山敏弘が会見「大きな誇りと幸せ」 プロ生活21年の全てをささげたクラブで引退へ
今季限りで現役を引退するサッカーの元日本代表でJ1広島の青山敏弘(38)=岡山県倉敷市出身=が21日、広島市内で記者会見に臨み「プロ生活21年の全てをささげたクラブで引退できることに大きな誇りと幸せを感じている」と語った。来季からは広島で指導者を目指すという。 若手の台頭などで近年は出番が減り、開幕前に今年が最後のシーズンと決めていたと明かした。最も印象的な出来事に2012年のJ1初制覇を挙げ「けがをするたび、仲間が抜けるたび、クラブと一緒になってはい上がった」と話した。 「原点」という岡山時代を振り返った際は涙を浮かべ、言葉を詰まらせた。競技を始めた小学1年から中学まで県選抜にもなかなか選ばれず「下手くそだったが『負けたくない』という思いも負けたくなかった」。努力を重ね、作陽高(現作陽学園高)から04年に広島入りを果たした。 青山は14年ワールドカップブラジル大会に岡山出身者として初出場。広島では3度のJ1制覇に貢献し、主将も務めた。