「里帰り出産はあえて選ばなかった」産後2か月で復帰した元卓球選手・平野早矢香 夫婦で話し合った子育てと仕事の両立
── 出産前からご夫婦でしっかり計画して復帰したんですね。反対に大変だったことはありますか? 平野さん:夫の協力もあり、仕事自体は順調に再開できましたが、問題は母乳からミルクへの切り替えでした。これが一番しんどかったですね。これも事前に産婦人科の先生に「仕事復帰を考えるときの大きな問題は母乳問題」と言われていたのですが、そのときはいまいちピンときていなくて。 仕事復帰のことも考えて「絶対母乳」という気持ちは捨てて、ミルクとの混合で育てるつもりだったんです。それが、私は母乳がよく出る方だったので飲んでもらわないと胸が張ってしまって。長時間娘と離れたり、泊りがけの仕事になると胸が張ってしまうので、夜中に起きて搾乳して捨てての繰り返し。乳腺炎になりかけたことも。娘が約8ヶ月のときに解説の仕事で約2週間海外へ行くことが決まっていたので、最後は薬を飲んで母乳を切る選択をしてミルクにシフトしました。
■娘にはできれば卓球はしてほしくない ── 娘さんは1歳になりましたね。どんな風に育って欲しいと思っていますか? 平野さん:とにかく自分がやりたいことを見つけてそれをのびのびやってほしい気持ちが強いですね。それをサポートしたいです。私も夫も両親に自分がやりたいことを応援してもらってきた人生で、これをやれとか、これをしないといけないと強制されるような環境では全くなかったので。それがありがたかったなという気持ちが、私も夫も同じようにあります。
あとは本当に健康でいてほしい。何をするにしても健康なカラダがあってこそなので、娘に関してもやっぱり健康第一で、ですね。 ── 娘さんには卓球をさせたいと思いますか? 平野さん:絶対やらせたくない。あっ、絶対だと怒られちゃうから、できればやってほしくないにします(笑)。やっぱりスポーツで体を動かすといろんな学びがあるので、 強くなるとかトップ目指すとかじゃなく、スポーツに触れてほしい気持ちはあるにはありますけど。
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