第43回 話題の中心だった長嶋巨人 vs 地味のレッテルが貼られた他球団|「対決」で振り返るプロ野球史
野村ヤクルトの初Vは長嶋監督の再登場とドラフトでの松井指名でかすむ
94年、「10.8」決戦で中日を下し、長嶋巨人はリーグ優勝を果たした
「また、アイツにしてやられた」とノムさん(野村克也ヤクルト監督)は舌打ちしたことだろう。 アイツとは長嶋茂雄巨人監督のことだ。野村ヤクルトは、第42回でも触れたように、92年に、3年計画どおりに花を咲かせて14年ぶりのV。日本シリーズも敗れはしたが、西武に3勝4敗と善戦。しかし、ノムさんが話題の中心だったのはここまで。シリーズ終了の10月26日から約1カ月後の11月21日のドラフト会議で、巨人に復帰した長嶋新監督が、この年の超目玉選手、星稜高の松井秀喜内野手(当時は三塁手)をクジで引き当てたのだ(4球団競合)。 野村監督もアマナンバーワン投手の・・・
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週刊ベースボール