年間費用対決! 「コンビニ」のシャケおにぎりと「自作」のシャケおにぎりでは、年間でどれだけ食費に差が生まれるでしょうか?
コンビニおにぎりのバリエーションのなかでも、シャケおにぎりは定番といえる商品です。価格も安くて美味しい食品ですが、シャケおにぎりは自宅で簡単に作れます。 「自作したほうが費用は安く済むのではないか」と、コンビニのシャケおにぎりについてコストパフォーマンスを疑問視する方もいるでしょう。今回は、シャケおにぎりにかかるコストを、コンビニと自作で検証します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
コンビニと自作のシャケおにぎり1個のコストを比較
コンビニ各社のシャケおにぎりの価格を見てみると、1個あたり140円~200円程度が多いようです。なかには鮭ハラスを使った1個280円のものや、大きなサイズの1個約240円のシャケおにぎりもありました。 一方で、シャケおにぎり1個を自作した場合のコストを計算してみましょう。おにぎり1個に使うご飯の量は、およそ100gです。社会福祉法人聖隷福祉事業団によると、一般的にご飯100gあたりかかるコストは約21.5円といわれています。 使うシャケの量は個人の好みにもよりますが、レシピサイトでは1個あたりに塩鮭を1/2切れ使うケースが多いようです。ネットスーパーの塩鮭の価格を見ると、1切れあたり200円前後が相場だと分かります。おにぎり1個に1/2切れ使うため、費用はおよそ100円です。 最後に海苔ですが、ネットスーパーでは長方形サイズの海苔が10枚入り200円程度で売られています。この場合、おにぎり1個に1枚使った場合のコストは20円です。 これらを合計すると、自作のシャケおにぎり1個あたりの金額は、およそ141.5円と分かります。コンビニのシャケおにぎりが140円~200円程度のため、商品によってはコンビニとほとんど変わりません。 ■自作のシャケおにぎりが高いのは具が多いせい 自作のシャケおにぎりがコンビニのシャケおにぎりとほとんど値段が変わらないのは、シャケの量が原因です。前述したように、一般的なシャケおにぎりのレシピでは塩鮭を1/2切れ使います。重量に換算するとおよそ35グラムで、費用は1グラムあたりおよそ2.8円です。 一方、コンビニのシャケおにぎりに入っている具の量は、2g~6g程度だという声が散見されます。仮にその通りだとすると、同条件でシャケおにぎりを作った場合の塩鮭のコストは、およそ5.6円~16.8円です。 前述したご飯や海苔のコストを合わせると、1個あたり47.1円~58.3円で、コンビニのおよそ1/4~1/3になることが分かります。自作のシャケおにぎりで費用を抑えるなら、シャケの量を調節しましょう。 ■年間の食費に与える影響はどれくらい? 1年間にわたり毎日シャケおにぎりを食べ続けるのは現実的ではないため、今回は1週間で1個食べる間隔で計算してみましょう。1年は52週であるため、1年間で食べるシャケおにぎりの個数は52個です。 コンビニのシャケおにぎりにかかるコストは「140円~200円×52個」で7280円~1万400円です。一方でシャケの量を減らして自作するパターンだと「47.1円~58.3円×52個」でおよそ2449円~3031円です。 両者を比較すると、自作のシャケおにぎりなら年間で4249円~7951円節約できることが分かりました。ただし実際の節約効果は、自作に使うシャケの量や食べる頻度によって変動する点にご注意ください。