日向坂46小坂菜緒が語る、「常にアイドルでいる」幸福感。ファンを幸せにしたい気持ちを原動力に
「ファンのことをずっと考えていられる」という幸福
――第12回「ゲーム」がテーマの回では「常にアイドルのことを考えて生活している」「『自分をどうやって見せよう、どういうふうにアイドルとして人前に立とう』と常にお仕事のことを考えて過ごしている」とお話しされていました。そういった高いプロ意識を持つようになったきっかけは何なのでしょうか? グループ加入後、すぐに一期生の先輩たちと合流できたことが大きかったように思います。デビューして間もなくの頃から先輩たちと一緒に楽曲をパフォーマンスしたり、活動する機会がたくさんあったから、早い段階で「アイドルとしての自覚をちゃんと持たなきゃ!」という気持ちが芽生えました。それが今に繋がっている気がします。 ――「常にアイドルのことを考えて生活する」というモチベーションは、どんなことから生まれますか? そうやって過ごすことが楽しいんです。アイドルである以上、ファンのみなさんのことを常に忘れないようにしていたくて。たとえば、プライベートでお出かけしても、「この写真をブログに載せたらみんな喜んでくれるかな」と自然に考えます。四六時中アイドルとして生活することは、マイナスに捉えれば大変なことなのかもしれません。でも、プラスに捉えれば、いつもファンのみなさんのことを考えていられる幸福感があるんです。私は応援してくださる方々を喜ばせたいし、幸せにしたいという気持ちをずっと持ち続けていたい。きっと、そう考えている自分が好きで、そんなアイドルでいる自分が好きなんだと思います。
日向坂46の柱のような存在になりたい
――今年2024年は、小坂さんがアイドルとしてデビューしてから7周年の年です。現在21歳の小坂さんにとって人生の1/3をアイドルとして過ごしていることになりますが、改めて中学三年生から現在に至るまでのアイドル人生はどんな時間でした? あまり意識していなかったんですけど、今そう言われて「すごいな」と思いました。「気付いたらそんなに経っていたんだ」という気持ちです。ほんとにこの7年、あっという間すぎて……。けやき坂46から日向坂46に変わったことが、つい最近のように感じられます。この7年、日向坂にもいろいろな変化がありました。特に2022年9月からは四期生が加わって大所帯になり、二期生である私は活動期間的にグループで上のほうになりました。大所帯になればなるほどグループの一体感を保つのが難しくなる面もあります。だからこそ最近は、日向坂を守りたいという思いが今まで以上に強くなり、自分が日向坂を支える、いわば柱みたいな存在になりたいと思うようになりました。 ――では、この7年、アイドルの道を選んだことでどんな成長・変化がご自身の中にあったと思いますか? あらゆることに向上心を持って取り組めるようになったと思います。昔は失敗が怖くて、挑戦することから逃げ続けていました。でも7年前、オーディションを受けるという挑戦からは逃げませんでした。あの時、一歩踏み出したおかげでアイドルになることができ、そこから「挑戦することも悪くないかも」と思えるようになり、どんどん前向きになっていった気がします。 ――これからのアイドル人生において、グループ・個人としてどんなことを成し遂げたいか、野望を聞かせて欲しいです。 野望は……いっぱいあるんですけど、やっぱり、もっとたくさんの人に日向坂46を広めたいという思いが一番強いです。どんな活動を通してでも、このラジオを通してでも、本当にもっともっと日向坂の魅力を伝えたいし、「こんなメンバーがいる」ということを知ってほしいです。 ――最後に、改めて『SONYSONPO QUEST FOR THE FUTURE』の注目ポイントを含めて、リスナーやファンの方へメッセージをお願いします。 日向坂46のメンバーがパーソナリティーを務めるラジオは、バラエティーのような楽しい雰囲気の番組が多くあります。その一方で『SONYSONPO QUEST FOR THE FUTURE』は、毎週金曜夜12時にオンエアされることもあって、緩やかな時間を感じていただけるような唯一無二の空気感があり、そこが強みではないかなと思います。 ラジオが好きな方など、私のことを知らない方にもどんどんこの番組を広めていきたいです。そして、いつも聴いてくださっている方にはちょっと見たことない私や、みなさんしか知らない私を見せていけるように頑張っていきますので、これからもぜひ聴いていただけたらうれしいです。 (取材・文=小島浩平)