J1自動昇格の条件は?最終戦まで望みつないだV・ファーレン長崎 守護神がピンチ救う《長崎》
サッカーJ2、V・ファーレン長崎は3日、ジェフユナイテッド千葉とのアウェー戦に勝利。2位・横浜FCが引き分けたため、V・ファーレンはJ1自動昇格に望みをつなげました。 J1自動昇格へは、勝つことが絶対条件のV・ファーレン。 5連勝と好調、4位千葉との直接対決に臨みました。 先手を取ったのはV・ファーレンでした。試合開始直後に増山のクロスが相手のハンドを誘いPKを獲得、これをマルコスが落ち着いて決め先制します。 しかし、25分に相手のフリーキックから同点に追いつかれます。 ここから試合は千葉ペースに。 猛攻を受ける形となったV・ファーレンですが、キーパー若原が好セーブを連発しました。 守護神の活躍で前半を1-1で折り返します。 後半も千葉の連動した攻撃を何とかしのいでいましたが、23分、自陣のペナルティエリア内のファウルでPKを与えてしまいます。 このピンチに再び若原。シュートをキャッチしてここもピンチを救います。 すると、後半39分松澤のクロスに反応したのは10試合ぶりに出場したエジガルジュニオ! エジガルが復活のゴール。途中出場コンビの活躍で勝ち越しに成功します。 その後も体を張って守り切ったV・ファーレン、連勝を「4」に伸ばしました。 (若原智哉選手) 「1失点が致命的になると思っていたので、自分たちもPKから得点したが僕は絶対割らせないという思いであの場に立ったし、キャッチで終わるのがベストだったのでキャッチできてよかった」 (下平隆宏監督) 「非常に難しいゲームになると分かっていたし、きょうの1勝の重みはみんな分かっていた中でしっかり勝ち切れたことをうれしく思う。新スタジアムが我々を待っているのでしっかりそこで勝ってリーグ戦を終わる、そのほかの結果は我々は関与することはできないのでまずはしっかり勝って終わりたい」 上位の順位を確認します。 2位の横浜FCが引き分け勝ち点「75」にV・ファーレンは勝って「72」に伸ばし、その差は1勝分の「3」に縮まりました。 次節、最終戦でV・ファーレンが勝って、横浜FCが敗れれば勝ち点差で並びます。 この場合は得失点差で決まるんですが現在、1点、下回っているV・ファーレンは最終戦で勝って、横浜FCが敗れればおのずと得失点差でも逆転し、J1自動昇格が決まります。 仮に、自動昇格に一歩届かなかった場合ですが、どのチームがV・ファーレンと戦うのか、プレーオフ争いも混戦です。 V・ファーレンはすでに3位以上を確定させていますが、プレーオフに出場するための4位から6位争いも熾烈です。勝点差「3」の中に4チームがひしめいていてこちらも最終戦までわからない状況となっています。 いずれにしてもV・ファーレンは勝利が必須です。最終戦はすべての試合が10日の午後2に行われ横浜FCがアウェーで9位のレノファ山口FCと。V・ファーレンはホームのピースタに17位の愛媛を迎え撃ちます。 7年ぶりのJ1昇格に期待しましょう。