<永瀬廉>人妻との20歳差の恋に溺れる青年に 「東京タワー」で恋愛ドラマ初主演
--そんな詩史ですが…どんな女性だと考え、どんな風に演じたいですか?
私自身が今考えている詩史は、“孤独を知っている人”。この年齢になるといろんなことを経験して、「結局やっぱり1人でしょ」っていうのがベースにある気がするんです。それでもこの東京で、1人でしっかり仕事をして、もちろん旦那さんはいるんだけど、やはりどこかで孤独感を抱えている --そういう気持ちって女性はどこかに絶対あると思うんですよね。そんな中でも1人でどうやって生きていくかを自分の中にきちんと持っている人だと思います。
そんな中で、透という全然違う風を吹かす男性が現れ、想像もしなかった状況になっていくことで、どういう風に対応していくのか、妄想はしています。なにせ経験がないもので…(笑い)。でも恋愛する、人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にしたいと思っています。私の中でも詩史へのクエスチョンはいくつか生まれているので、それを演じながら探るのにも面白い人物だと今は思っています。
--板谷さんにとって「東京タワー」はどんな存在ですか? 過去の思い出があれば、そのエピソードもお願いします。
私、大好きなんですよ、東京タワー。見ると必ず写真を撮ってしまうくらい、できることなら会話したいくらい好きです。長い年月、変わらずにあそこにいるその普遍的なところにも憧れるし、その動けないが故の孤独で寂しげな感じとか…。東京の変化をずっと見てきているんですよね、あの人は。そう、「あの人」って思わず言ってしまうような、「東京タワーという人」みたいな思いを持っています。
私は福岡出身なので、上京してきたときの象徴でもあるんですよね。だから常に東京タワーを探してしまう、お月様のような存在でもあります。
--これからクランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることはありますか?
とにかく永瀬くんと仲良く、というか一緒にモノ作りをするところまでしっかりコミュニケーションがとれるようになることですね。やはり作品を良くしたいので、その思いがちゃんと一致できるように…。一方で、詩史と透でなきゃいけないので、そのバランスも探りながらですね。