中日・藤嶋健人、”便利屋”脱しライデルの抜けた必勝リレー入り誓う「良い意味で自分の殻を破りたい」
中日の藤嶋健人投手(26)が22日、愛知県田原市で開かれた少年野球教室に参加。来季の勝ちパターン入りに名乗りを上げた。今季まで守護神だったライデル・マルティネス投手(28)が巨人に移籍することが決まり、ブルペンの再編は必至。選手会長が3つのキャリアハイを目標にリリーバーたちを引っ張っていく決意を語った。 田原市は藤嶋が生まれ育った豊橋市の隣に位置し、ともに「東三河」と呼ばれている愛知県東部エリアだ。「田原だと伊良湖岬とかに何回も来たことあるし、メロンだったり大アサリを食べに来たり。僕も『東三河』ですからね」。午前中は道の駅「田原めっくんはうす」でトークショーをした後、滝頭球場へ移動し小学生約100人を相手に野球教室を行った。 寒風吹きすさぶ中、藤嶋はキャッチボールの指導をしたり、自らマウンドに上がって対戦したりと精力的に動いた。「逆にパワーもらいました。みんな見てくれているので来季も恥ずかしくないようにやらないといけないですね」。子どもたちの熱量を感じて、来季への思いを新たにした。 来季、藤嶋の職場環境は激変する。絶対的守護神のマルティネスが巨人に移籍。「それは大きいですよね。あいつの穴は埋められない。それくらい偉大な存在。誰が抑えをやるかわからないですけど、みんなでカバーしていくしかない」。これまでは“便利屋”としてあらゆる場面をこなせるリリーバーとして重宝されてきたが、勝ちパターン入りへの思いはずっと心の中に持っていた。 「そりゃ、9回だったり、7回、8回だったり。大事なところで投げられたら良いと思っています。毎年気持ちはあるんです。でも、悪く言えば競争に負けているだけ。井上監督も『殻を破れ』とよくおっしゃいますけど、良い意味で自分の殻を破りたい」
中日スポーツ