柳橋常喜県教育長(右)から委嘱状を受け取った小林誠氏(中央)(県教委提供)

茨城県教育委員会は9日、県立つくばサイエンス高(同県つくば市)の名誉校長に、ノーベル物理学賞受賞者で、高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)の特別栄誉教授、小林誠さん(80)が就任したと発表した。柳橋常喜県教育長が2日、同市の高エネ研で、小林さんに委嘱状を手渡した。就任は同日付。 名誉校長の業務内容は、同校生徒に対する講演をはじめとする特別授業に加え、同校の魅力づくりや教育内容の充実に向けた助言を行う。 小林さんは「少しでも地元の役に立てばという気持ちで(名誉校長を)引き受けた」とし、「生徒の皆さんには恵まれた環境を生かして自らの力を伸ばしていただきたい」とコメントを寄せた。 9月に行われる高エネ研の一般公開には、同校生徒の希望者が参加する。11月には同校で小林さんの講演会が開かれる予定だ。