じつは「ウォーキングだけ」では効果が無かった…!ついに分かった「たった3秒」だけで筋力がアップする「スゴイ方法」
「ウォーキングしているから大丈夫」とは言えません
昔から「老化は足腰から」と言います。事実、筋肉は足腰から先に衰えやすいという特徴があります。なぜでしょうか? その理由は、足腰の筋肉が大きくてそれだけ強いから。大きくて強い足腰の筋肉が衰えやすいなんて矛盾しているように聞こえますよね。でも、それは紛れもない事実。 筋肉を鍛える必須条件は、日頃加わっている以上の刺激を加えることです。たとえば腕のような小さな筋肉は、買い物で荷物を持ったりするだけでも、十分な刺激となり、衰えが防げます。 一方、足腰の筋肉は大きくて強いため、それだけ大きな刺激を与える必要があります。日常生活で大きな刺激を足腰に与えるのは難しいため、足腰は衰えやすいのです。 60代、70代の元気な方のなかには、「毎朝15分ウォーキングをしているから、筋トレなんて必要ないでしょ」とおっしゃる方もいます。結論から先に言うと、ウォーキングだけでは足腰は十分に鍛えられません。 大きくて強い足腰の筋肉は、散歩レベルのウォーキングで鍛えるのは難しいもの。ですから、ウォーキングをしている人も、ぜひ「3秒筋トレ」を行っていただきたいのです。 「3秒筋トレ」は、その名の通り、筋トレ。筋肉を鍛えるのが狙いです。一方、ウォーキングのおもな狙いは、筋肉を鍛えることではありません。 前述したように筋トレでは速筋繊維がメインで使われるのに対して、ウォーキングではメインで使われるのは遅筋繊維です。 ウォーキングは、「有酸素運動(エアロビクス)」の代表選手。有酸素運動とは、息が軽く弾むような運動をリズミカルに続けるもので、酸素を介して無駄な体脂肪を燃やしたり、血液循環をよくしたりする作用があります。 もちろんあまり歩かない人と比べると、ウォーキングをしている人の足腰はそれなりに鍛えられていると言えるでしょう。でも、それだけでは、筋力減を食い止めるには不十分なのです。 もちろん、せっかくウォーキングが習慣になっているなら、やめる必要はありません。ウォーキング+「3秒筋トレ」=鬼に金棒。合わせ技で無駄な体脂肪をメラメラ燃やし、筋力アップで、隠れ肥満やメタボの予防・解消につなげてください。 * さらに、つづきの<30代からの「かくれ肥満」はこう防ぐ…!たった3秒「努力なし」のながら体操で筋力がアップする「スゴイ筋トレ」>でも、3秒筋トレの基本的なメソッドについてお伝えします。
中村 雅俊(西九州大学 准教授/理学療法士)