キーマン直撃 DeNA・筒香嘉智、団子状態のセ・リーグ「勝ち抜かないといけない」
-―米国で打撃の無駄を省くことを意識してきたと話していた。無駄を省くとはどのようなイメージ
「構えから振り出すまでの無駄がないという感じですかね。スイングというよりは振り出すまでですね」
―-それは今も変わっていないのか
「いや、変わっています」
―-そこも変えながら、米国より間合いがゆったりした日本の投手の対応を試行錯誤している
「アメリカの投手は、右投手だと左足を上げてからリリースまでが速いです。日本の投手だと左足を上げてからリリースまで時間があるんです。0・何秒、0・0何秒の世界ですけど、その時間はバッターにとってめちゃめちゃ長くて大事なんです。今も試行錯誤しています。まだ全然合っていないという感覚です」
-―重さやバランスが異なる米国製の金属バットを試合前の練習で振り込んでいる。米国でも感覚を養うために実践していたと話していた
「4種類くらいあるんですけど、それで自分の中の感覚づくりをしています。これだったらいけるという僕にしかない体の中の感覚があるんです。この状態で今日は試合にいけるという最終の感覚づくりです」
―-リーグ戦は混戦。再開に向けた意気込みは
「本当に団子状態。どのチームにもチャンスはあると思います。そこを勝ち抜くには、必ず理由があるはずです。もちろん、ベイスターズが勝ち抜けたらいいと思いますし、勝ち抜かないといけないと思います」
■この日の筒香
筒香は横浜スタジアムで全体練習に参加し、フリー打撃や守備練習で汗を流した。出場選手登録日数が8年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。球団を通じ「今日までプロ野球選手としてプレーできたことを素直にうれしく思う。支えていただいた多くの方々に感謝したい。チームの勝利を一番に考え、全力でプレーしていきたい」とコメントした。DeNAとは今季から3年契約を結んでいる。
★取材後記
筒香は試合前の練習でスパイクを着用せず、トレーニングシューズを履く。その理由について「足が地面をかむので、スパイクを履くと楽なんです。トレーニングシューズだと滑るんです」と説明した。