セリエAのゲームがスピードアップした効果との見方も

ラツィオは1stレグでバイエルンを撃破 photo/Getty Images

今月よりチャンピオンズリーグは決勝トーナメントがスタートしているが、ちょっとしたサプライズを起こしたのがイタリアのラツィオだ。1stレグでバイエルンを1-0と撃破しており、戦前の予想を覆す結果だ。 バイエルンも指揮官トーマス・トゥヘルの手腕が疑問視されるなど揺れている状態だが、伊『Gazzetta dello Sport』はイタリア勢がカップ戦に強くなってきた証拠ではないかと前向きに捉えている。 昨季はインテルがCL決勝に進んだが、今季もイタリア勢は欧州カップ戦で印象的な戦いを見せている。 ヨーロッパリーグではアタランタが決勝トーナメント進出を決めていて、ローマは決勝トーナメント・プレイオフ1stレグでオランダのフェイエノールトと1-1でドロー発進。実力的にはローマの方が上と考えられるはずで、ホームで迎える2ndレグはローマ有利と見ていい。 ミランはプレイオフ1stレグでフランスのレンヌを3-0と粉砕。まだ油断は禁物だが、決勝トーナメント進出はほぼ確実だ。 カンファレンスリーグではフィオレンティーナが決勝トーナメントに進んでいて、十分に頂点を狙うだけの力はある。 CLでは今週インテルがアトレティコ・マドリード、ナポリがバルセロナと対戦するが、同メディアはインテルに関して「セリエAで首位に立つインテルは、アトレティコに対して僅かながら優位との予想」と自信を持っており、実際に完成度ではインテルが上だろう。 同メディアはイタリア勢の奮闘が単なる偶然ではなく、セリエAの戦いがスピードアップしてきたことが良い影響を与えているのではないかと見ている。以前のセリエAは遅くて退屈との見方もあったが、よりオープンなゲームも増えた。現在のセリエAでは、ユヴェントスを除く上位陣は攻撃的なスタイルをとっているチームが目立つ。 「カップ戦にイタリアの風が吹いている。この調子が続くことを祈りましょう」 同メディアはこう締めているが、イタリア勢はCL、EL、UELで上位へチームを送り込めるのか。