【競泳】パリ五輪銀の松下知之「しんどい」練習にも笑顔「自分にない部分であえて勝負したい」
パリオリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之(19)が「持久力」で金メダルを目指す。 12日、都内で強化合宿を公開。「人生の中で一番頑張っていた」というパリ五輪を終えた当時を振り返り「モチベーション(を保つの)があの時期はすごいしんどかった」と吐露した。9月の日本学生選手権(インカレ)で優勝するなど、レースを重ねるうちに「水泳の楽しさを最近忘れてた」と気づいた。初心に帰り、競技を楽しめていると明かした。 今回の合宿のテーマは「いろいろなことに挑戦して、自分の課題を見つける」こと。持久力を課題に挙げ「自分にない部分であえて勝負したい」と、1000メートルなどの練習に取り組んでいる。長距離を得意とする選手と泳ぎ「しんどい」と笑いつつ「持久力が飛び抜けてる選手と一緒に泳ぐと、新しい感覚にはなる」と刺激を受けた。 「金メダルはもちろんパリ終わってからも目指したい。取れる自信というか、取りたい気持ちは素直にある」。新しい武器を手に、28年ロサンゼルス五輪での頂点を見据えた。【飯岡大暉】