【巨人】ブリブリ打線が連続完封負け…高卒2年目19歳右腕にやられた 交流戦4カード目で初の負け越し…V遠のく
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―5オリックス(8日・東京ドーム) 巨人打線が、また沈黙した。しかも、相手はオリックスの高卒2年目、19歳右腕だ。盛岡中央高からドラフト3位で入団した齋藤響介投手に対し、5回までわずか1安打に抑えられた。150キロ手前の直球にはスピードガン以上の威力があり、フォークの落ちもいい。制球力が定まっていない分、打者は的を絞れなかった。結果、記念すべきプロ1勝を献上した。 最大のチャンスは4回。先頭の吉川が四球で歩き、岡本和は死球で一、二塁とした。相手がくれたチャンスを、5番に復帰した坂本が空振り三振。立岡、大城も打ち取られた。表の守備で2失点した直後の攻撃だけに、何とか1点でも返したいところだったが、無策に終わった。 齋藤が降板した直後の6回には、先頭のヘルナンデスが左前安打で出塁した。打線の起爆剤として先導してきた愛称「エリ」だったが、その効果もなく、クリーンアップが3者凡退。7回2死満塁も生かせず、「0」行進が続いた。 オリックス3点リードのまま、試合は終盤へ。8回、2死一、二塁から4番手の平内が頓宮に左中間二塁打を打たれ、ここで2失点。5点差に開いた。流れが巨人に傾くことはなかった。 2試合連続完封負けは昨年9月25,26日にDeNAに2試合連続「0-1」で敗れて以来。あの屈辱的な記憶がよみがえってしまった。交流戦優勝を狙っていた阿部巨人は、4カード目にして初の負け越しが決定。指揮官の言う「2勝で勝ち点」を奪えず、東京ドームのファンからは、ため息が漏れてきた。 試合後阿部監督は「(試合後コメントの最短時間は)最短4秒だったよな。2秒でいこう。なにもない」とコメント。悔しさを押し殺した。
報知新聞社