年俸5倍オリ古田島、先発転向…デビュー22戦無失点「毎日が都市対抗」の気持ちで防御率0.79
オリックスの古田島成龍(25)が来季、先発に転向する。ルーキーイヤーの今季、プロ野球タイ記録となるデビュー戦から22試合連続無失点を達成するなど、中継ぎとしてブルペンを支えた。「来年もフレッシュな気持ちで臨みたい」と、さらなる成長を誓っている。
日本通運からドラフト6位で入団。4月6日のロッテ戦で初登板し、22試合連続で得点を許さなかった。6月27日に初失点した後も「毎日が都市対抗」の気持ちでマウンドに上がり続け、登板50試合で2勝1敗24ホールド、防御率0.79をマーク。「すごい選手たちを相手に、純粋に楽しんで投げられた」と1年を振り返った。
社会人時代は先発投手だった。プロ入り後も、オープン戦で先発の機会が用意されていたが、雨で流れ、宇田川や山崎らの故障もあって救援に回ることになった。今季終了後、厚沢投手コーチから先発転向を提案され、「やりたい思いもあった」と即断した。
オフのテーマは投げ込み。首脳陣には「まっすぐなら150球は(試合で)投げられる」と伝えたといい、投球数を増やして長いイニングを投げる体力をつけていく。他球団が対策を練ってくる来季を見据え、これまで温存していたスライダーやチェンジアップも配球に組み込むつもりだ。
今オフの契約更改交渉では、今季の5倍となる推定年俸3500万円でサインした。投手陣の軸として責任が増す来季に向け、「先発でも、一試合一試合に集中する気持ちは変えずに臨む。日本一になるため、チームのプラスになれるよう頑張りたい」と意気込む。
岸田監督のもとで、リーグ5位から巻き返しを図るオリックス。強気の投球を見せる古田島の存在は、宮城や曽谷ら他の先発陣にも刺激を与えそうだ。(大背戸将)