おいしいみかんの見分け方は?保存するなら高温・多湿・乾燥を避けてなるべく常温で!この冬みかんを楽しむためのポイント
冬の果物としてお馴染みのみかん。味が濃いみかんとそうでないみかんは判別が可能で、知っておくとスーパーで選ぶときに役立ちます。おいしいみかんを選ぶコツや、みかんに含まれる栄養素、保存の際に意識したいポイントをご紹介します。 【写真】不知火、せとか…いくつ知ってる?みかんの種類・品種 * * * * * * * ◆おいしいみかんの選び方 おいしいみかんの特徴とその根拠をご紹介します。 ・皮のつぶつぶ「油胞(ゆほう)」が細かい 枝先に付いているみかんは油胞が細かくなりやすく、糖度が上がりやすいとされています。 ・皮の色が濃い 太陽光をよく浴びたみかんほど色が濃く、甘みが増すといわれています。 ・ヘタが小さい ヘタが小さい(軸が細い)みかんは、枝からもらう水分の量が少なく、その分味が濃くなりやすいとされています。 ・重みがある 糖度が多く含まれている水分は重たくなるため、みかんを手に持ってみて重ければ果汁がしっかり詰まっている証拠です。
◆みかんに含まれる栄養素 みかんにはビタミンC、プロビタミンA、β-クリプトキサンチン、食物繊維など、多様な栄養素が含まれています。これらの栄養素は、健康促進や美容効果、がん予防にも効果をもたらすことが明らかにされています。 ・ビタミンC 免疫力向上や肌の健康に役立ちます。また、鉄の吸収を助ける役割も果たし貧血なども予防できます。 ・プロビタミンA 体内でビタミンAに変換され、視力維持や免疫機能の向上に役立ちます。 ・β-クリプトキサンチン みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンには抗酸化作用があり、がん予防に効果的であるとされています。 ・食物繊維 房についた白い繊維は食物繊維が豊富です。食物繊維は腸内環境を整え、便秘予防に効果があります。また、脂肪の蓄積を抑制し、ダイエットにも役立ちます。
◆みかんをおいしいまま保存するテクニック 品質とおいしさを保つテクニックは、大きく3つあります。保存方法は常温と冷蔵で異なるため、適切なポイントを押さえておく必要があります。 1.温度や湿度の高い場所は避ける みかんを保存するなら5~10℃ぐらいが適温です。地域にもよりますが、冬は常温、夏は冷蔵庫の野菜室がおすすめです。 2.ヘタを下にする 一番固く丈夫な部分であるヘタを下にすることで、圧力によるダメージを抑えられます。 3.まとめて保存する場合は、傷んでいるものを取り除いておく 傷んだみかんが混ざっていると、傷みがほかのみかんにも移ってしまうため先に取り除いておくのが重要です。 ・段ボール保存の場合 底に新聞紙を敷き、ヘタを下にしたみかんを1個ずつ並べて置いたら、ダンボールの蓋は開けたままで、風通しのよい場所で保存しましょう。 みかんを積み重ねて保存する場合は、1段目のみかんの上に新聞紙を載せてから2段目のみかんを並べていきます。なお、これよりさらにみかんを積んでしまうと重みで下の方のみかんの皮が裂け、傷んでしまう可能性があるため、積むのは2段までにしてください。 ・冷蔵保存 5~10℃での常温保存が難しい場合は、冷蔵庫の野菜室に入れます。みかんは湿度だけでなく乾燥にも弱いため、1個1個キッチンペーパーで包み、複数個まとめてポリ袋に入れて保存するのがおすすめです。
「婦人公論.jp」編集部