「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督、スタジオから第4作をしつこく望まれていると明かす ただし本人がやりたいのはミュージカル版
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督、スタジオから第4作をしつこく望まれていると明かす ただし本人がやりたいのはミュージカル版
人気IPを基にした作品があふれているハリウッドの現状を考えれば、ユニバーサルが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のさらなる続編を熱望していることに驚きはない。だが、ロバート・ゼメキス監督の考えは違うようだ。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」画像・動画ギャラリー ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に出演したゼメキスは、共同脚本のボブ・ゲイルと手がけた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作に続く作品の可能性について語った。司会者のジョシュ・ホロウィッツが、ユニバーサルは2年ごとに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」第4作の制作を打診してくるかと尋ねると、ゼメキスは「いや、6カ月に1回ですね」と冗談を交えながら答えた。 ゼメキスはその頻度は誇張だとしながらも、スタジオからは執拗に続編を望ま続けていると付け加えた。ユニバーサルの幹部たちの口調を真似ながら、「ここで何か考えられないかな? 何かできることはないかな?」と語っている。 「“ほかの方法だったらうまくいくかもしれないですよ”といった感じで言っておくのですが、映画をリメイクしたり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー4』があると示唆したり、そういったことは考えていません」とゼメキスは続ける。 では、検討の余地があるという別の方法とは何なのだろうか? ゼメキスは、ブロードウェイで2025年初頭に閉幕する「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のミュージカル版に言及しながら、「『Back to the Future: The Musical』を(映画として)やりたいですね。(メル・)ブルックスが『プロデューサーズ』をやったように。ぜひ、やりたいです。素晴らしいものになると思います」と語った。 そのアイデアをユニバーサルに売り込んだかとホロウィッツに尋ねられたゼメキスは、スタジオに「提案した」と回答。ただし、「彼らは理解してくれませんでした。だから、私にできることは何もありません」と付け加えた。 ゼメキスがミュージカル版の映画化を望んでいたことは初耳だが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」第4作を望んでいないとのコメントに驚きはあまりない。過去にはThe Telegraphのインタビューでも同様の発言をしており、「ボブと私が死ぬまではありえません。そのあとで、私たちの遺産管理団体が阻止する方法がなければ、スタジオが(続編を)作ることは間違いないでしょうね」と語っていた。 一方、続編のアイデアを否定していないキャストもいて、ドク役を演じたクリストファー・ロイドは、「もし誰かが、4作目の映画を作るに値する素晴らしいアイデアを持っているなら」、ぜひ続編に出演したいと発言している。対するマーティ役のマイケル・J・フォックスは、「(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を)リブートする必要はないと思います。何かを明確にしようとしているから? 物語を伝えるより良い方法を見つけるつもりなのでしょうか? それはないでしょうね」と語っていた。 まとめると、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」第4作には期待できないが、もしもゼメキスの望みが叶えば、いつか映画館でミュージカル版を見られるかもしれないということだ。 バック・トゥ・ザ・フューチャー U-NEXTで観る ↗
Alex Stedman