アートで県一帯にもっト誘客 来春のプレDC 芸術関連施設周遊を促進 「にぎわい全体に」 福島県内から期待の声
ロゴマークは箭内さんが監修し、イラストレーターの寄藤文平さんがデザインした。 アートによる活性化に取り組む関係者からは期待の声が上がる。会津若松市の七日町通りの商店などでつくる「七日町通りまちなみ協議会」会長の渋川恵男会津若松商工会議所会頭は「『一段上』の観光地を目指す」とDCに向けて意気込む。 JR只見線沿いにある通りはレトロなたたずまいを残し、年間30万人が行き交う。設立30周年を迎えた協議会は戦国時代に会津を治め、茶人でもあった蒲生氏郷にちなみ、気軽に茶の湯文化に触れられる企画を展開中だ。美術品を楽しめる施設とも連携し、回遊性をさらに高める。渋川会頭は「にぎわいを市街地全体にもたらしたい」と話した。 被災地支援をしている団体「NoMAラボ」は浪江町内の5カ所に巨大壁画アートなどを設置。作品では町民が受け継ぎたい町の記憶、復興を遂げた町の未来を表現している。プレDCを視野に多くの関心を得られる取り組みを考える方針だ。高橋大就代表理事は「被災地に人が集まれば復興の現状を伝える機会にもなる」と語った。