阪神D2位・今朝丸裕喜、背負うぞ日の丸!「プロの世界でもう一度、ジャパンのユニホーム着たい」 伸びしろ二重マルの右腕
背負うぞ、日の丸! 阪神からドラフト2位指名を受けた報徳学園高・今朝丸裕喜投手(18)が31日、兵庫・西宮市内の同校で畑山俊二統括スカウト(60)らから指名あいさつを受けた。中学、高校でグングンと体を大きくし、伸びしろ〝二重マル〟の地元出身右腕だ。日本球界をまるっと包み込むほどの実力を身につけ、プロでも日本代表入りを目指すと誓った。 校内中の注目を浴びる中で今朝丸が緊張をほどき、笑顔でスカウト陣を迎える。厳しいプロの世界で結果を残し、日の丸を背負って戦う将来を目標に掲げた。 「高校生活でジャパンのユニホームが着られたことは、まず自分の中で(目標を)クリアした。次はプロの世界でもう一度、ジャパンのユニホームを着たい気持ちがあります」 ドジャースのワールドシリーズ制覇、その歓喜が列島を駆け巡った直後の午後1時ごろに、次代のスター候補が指名あいさつに臨んだ。目指すは海の向こうで栄冠をつかんだ大谷や山本のような、日本を引っ張るにふさわしい圧倒的な存在。今年のU―18日本代表で袖を通した侍ジャパンのユニホームを、もう一度勝ち取るつもりだ。 何もかも未知のプロ生活だが、成長のプロセスは思い描けている。「1年目は体作りをしっかりする。2、3年目に1軍で投げさせてもらえる選手になりたい」。中学時代に身長が約20センチ伸び、高校入学後は体重を約20キロ増やした。スケールにあった肉体を作り上げる過程で球速も最速151キロまでアップ。成功体験を経て「体作りをしっかりしてトレーニングを積み上げたら、もっと球速と平均球速は上がる」とイメージする。自身が立つ現在地を把握できている点でも、伸びしろにおいても、まさに〝二重マル〟な男だ。 今年は練習後に行きつけの店でラーメンを食べ、帰宅後も食事を取る習慣を作るなど意識づけし、現在の体重は77キロ。増量して「90キロちょっとはほしい」と語り、その先に1軍での活躍を見据える。来季はファーム施設の移転初年度でもあり、尼崎に準備された充実の環境で己を磨くにはうってつけだ。一歩ずつ着実に階段を上り、はるか高みを目指す。 「言葉だけじゃなく自分が行動して、日本を代表するような投手になりたい」