Bloomberg

（ブルームバーグ）： キリンホールディングスは、ファンケルに対して実施中の株式公開買い付け（ＴＯＢ）の期間を８月13日まで延長すると発表した。対象者の価値を十分に反映しているとして、ＴＯＢ価格は変更せず、１株2690円のままとする。

キリンＨＤは、完全子会社化を目指して６月17日から７月29日までの期間でＴＯＢを実施。買付代金は約2200億円を見込んでいた。

ファンケル株は発表後に買われ一時前日比6.6％高を付けたが、その後マイナスに転じるなど荒い値動きとなった。

キリンＨＤがＴＯＢの実施を発表して以降、ファンケル株はＴＯＢ価格にさや寄せする形で急上昇し、ＴＯＢ価格を上回る水準での取引が続いていた。

ＴＯＢ期間のさなかには、香港のヘッジファンド、ＭＹ．アルファ・マネジメントＨＫアドバイザーズが保有比率を引き上げ、７月19日時点で7.94％になったことが変更報告書で明らかになっていた。ある関係者は、投資家が結束してキリンＨＤにＴＯＢ価格を引き上げるよう圧力をかけるための呼び水になり得ると述べていた。

関連ニュース：

キリンＨＤ、ヘルスサイエンス事業は30年以降に２割に拡大へ－社長

キリンＨＤ、豪ブラックモアズを1692億円で買収へ－株価下落 (3)

(c)2024 Bloomberg L.P.