来年4月5、6日に「沖縄国際文化祭」開催へ ショートドラマ、音楽イベントも レッドカーペットも継続 映画祭後継イベント
今年4月20、21日の開催を最後に第16回で幕を閉じた沖縄国際映画祭の後継イベント「沖縄国際文化祭」が、2025年4月5、6の両日、開催される。これまで行われたレッドカーペットや招聘映画の上映などはそのままに、豊見城市豊崎での音楽イベントや、SNSなどで流行するショートドラマのアワード、アートなどの文化に特化したオークションなどを開催する。 【写真】豊崎での音楽イベントや、SNSなどで流行するショートドラマのアワードも
沖縄国際映画祭の実行委員長を務めた大崎洋氏(吉本興業前会長)とシンバホールディングスの安里繁信会長兼CEOが新たに立ちあげ、両氏が代表理事を務める沖縄エンタテインメント振興協会が主催する。運営主体を沖縄に設置することで、今まで以上に地元企業や団体との連携を強化する。 2009年から16年間運営してきたイベント名の「島ぜんぶでお~きな祭」は維持し、観光誘客、沖縄振興、人材育成という目的も継続する。県民のほか、来年4月に開かれる大阪万博とからめて多くの国内、海外観光客の誘致を図る。参加者や予算規模などは未定だというが、安里代表理事によると、「昨年(5万5千人)を超える動員数を見込む」という。 制作のハードルが低い「縦動画」を用いて、41市町村をPRする一般参加型の動画アワードを開くほか、食や伝統工芸、アートなど、文化に焦点を当ててオークションなどを会場で開くことで、若手の発掘を図る。
大崎代表理事は「100年続く礎を作り、沖縄の人にバトンタッチしたい」と話した。沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「沖縄観光の閑散期に当たる4月に沖縄文化祭を開くことで、入域者数の平準化や雇用の安定による経済効果なども多く見込める」と期待した。
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