大地震から震度1以上600回超 活動範囲広がる 能登半島地震
石川県能登地方では1日に最大震度7の揺れを観測した地震以降、余震が相次いでいて、これまでに震度1以上の地震が600回を超えました。地震活動は能登半島周辺の海域の広い範囲で起きていて、強い揺れだけでなく津波にも注意が必要です。 1日夕方に発生した石川県能登地方を震源とする最大震度7を観測した地震。能登地方ではこの地震発生後も強い揺れを伴う地震が頻発しています。 4日も、午前0時36分ごろに能登半島沖で、午後3時46分ごろと午後3時56分ごろに能登地方を震源とするそれぞれ最大震度4の揺れを観測する地震が発生しています。 気象庁によりますと、1日から4日午後4時までに震度1以上を観測した地震回数は621回にのぼっているということです。 このうち、震度7は1回、震度5強は6回、震度5弱は3回、震度4は28回、震度3は90回、震度2は198回、震度1は295回となっています。 石川県能登地方では2020年12月から群発地震活動が続いていますが、2023年末までのおよそ3年間で記録された地震回数は506回でした。 一方、これまでの群発地震活動は能登半島の北東部が中心でしたが、気象庁によりますと、1日の大地震以降、能登半島全域にくわえて、新潟県の佐渡付近を震源とする地震も多く発生していて地震活動の範囲が拡大しているということです。 気象庁の担当者は、これまで地震活動が活発でなかった地域でも、規模の大きな地震が発生する可能性があり、海底で規模の大きな地震が発生した場合には再び津波がおこる可能性もあるとして、強い揺れと津波に引き続き注意してほしいと話しています。 去年5月、能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5、最大震度6強の揺れを観測した地震以降も余震が続き、地震発生前の状態に戻るまでおよそ3か月かかりました。 こうしたことから、今後、少なくとも数か月は地震活動が活発な状態が続くとして、注意を呼びかけています。