道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える
道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前回(2016年)の調査に比べて積極的な捕獲対応を支持する意見も増加。農作物被害や人身事故をはじめとする人とヒグマの「あつれき」の強まりが、多くの道民に不安を与えていることがうかがえる。
調査は全道の150地点で1500人を対象に実施。郵送やウェブによる回答を受け付け、766人(51・1%)から回答を得た。 このうち、人とヒグマの共存に対する意識については、過去10年の間に不安が「大きく増えた」と答えた人は27・2%、「増えた」という人は45・4%に対し、「変わらない」と答えた人は22・1%。「不安は減った」は0・1%、「なくなった」と答えた人は0・5%だった。 ヒグマへの対応については、「捕獲して積極的に数を減らすべき(A)」と、「できるだけ殺さずに対応すべき(B)」の考えに対する考えを聞いた。前回16年調査では「Bである」「どちらかというとBである」の合計が53・7%と過半数を占めていたのに対し、今回は逆転。「Aである」「どちらかというとAである」の合計が59%に達し、「Bである」「どちらかというとBである」の合計は26・5%に大きく減った。 道ヒグマ対策室は、人とヒグマのあつれき増加を受けて年内にも一部改定が予定されている「ヒグマ管理計画(第2期)」の内容を踏まえ、「より積極的な頭数管理やゾーニング管理を進めていく」としている。
函館新聞デジタル