「光る君へ」渡辺大知、“平安のF4”に「同窓会みたいになったら嬉しい」
「序盤のまだ自分が政治の中心にいない時期では、道長に自分をアピールしているような目線。上目遣いじゃないですけど、僕も頑張っていますよと下から手を振るような感じ。道長に仕えるようになってからは、気に入られたいという思いはあるんですけどそれは出さず、立場、階級は違うけれども、意見を言い合える立場になっている、そう思われたいっていうようなところで、もう少しフラットな目線で伝えるようにしています。それは声に関しても同様で、いろんな経験だったり思惑だったり、 こういうふうに見られたいという思いが表れると思うんです。加えて、この作品では加齢も表現する必要がありますよね。そこはやり過ぎずに演じ分けているつもりですが、道長に仕えるようになってからは、自分の思いの芯みたいなものを投げるような発声の仕方にしていて、そういった変化は気にして演じています」
ところで世間では藤原道長(柄本佑)、藤原公任(町田啓太)、藤原斉信(金田哲)、行成の“F4”に沸いているが、撮影現場はどんな雰囲気なのか。まだプライベートで会う機会はないそうだが、4人そろっての取材の場があり「そこで初めて4人がそれぞれ思っていることを言うみたいな感じになりました。“そういうことを考えてはったんや”と知れる機会になってよかったです」と渡辺。
「その4人ってちょうど会いたくなった頃に会えるんですよ。おのおの違うシーンをいろいろと撮っていて、そういえば最近この4人でのシーンないなと思っていた頃にそろうシーンがやってくるというか。そういう時に“今、公任は30超えている”とか、次に会った頃には“行成も30超えたんだね”とか、状況を確認し合うというか。この前(撮影で)会ったら僕以外みんなヒゲを生やしていて “なんすかそれ?”みたいな(笑)。“実はもう40ぐらいになったんだよ”“そっか、もう40なんすか”といった調子で。改めて台本を見ると確かに3年飛んでいるみたいな。そういうふうに時代の節目で会えるので、時代の経過を感じられて楽しいですね。後半どういう脚本になるかわからないですが、誰1人欠けてほしくないなと。この4人で定期的に集まる同窓会みたいになったら嬉しいです」