【プレビュー】第4戦日本GP、今季より鈴鹿は春開催に!角田裕毅は3度目の母国GPで躍進なるか…FP1では岩佐歩夢も走行|F1
サーキット(鈴鹿サーキット)のレイアウト
世界的にも珍しい8の字型のレイアウトを持つこのサーキットは1周5.807kmで、2本のストレートと18のコーナーで構成される。 メインストレートは下り坂になっており、S字からNIPPOコーナー(ダンロップコーナー)を含むセクター1は、わずかなミスが次のコーナーに影響するため、ラップタイムを大きく左右ポイントとなっている。セクター2の立体交差を過ぎると進行方向は左回りとなり、ヘアピンとスプーンカーブを抜けるとバックストレートが続く。ストレートエンドに位置する130Rを全開で抜け、シケインを通過して、1周となる。 コース幅があまり広くないため、オーバーテイクの難易度は高いものの、狙いどころはDRSが設置されるメインストレートと、ヘアピンの2か所が中心となるだろう。 また、多くのドライバーが称賛するS字コーナーでは、強力なダウンフォースによって路面に吸い付くようにコーナーを駆け抜けるF1マシンが見られる。また、コース内でトラブルが発生した際に活躍するコースマーシャルの皆さんの迅速な対応や、観客を盛り上げる様子にもぜひ注目してほしい。
2023年日本GPの結果
2023年のF1第17戦、日本GP決勝は2023年9月24日に行われた。 現地鈴鹿は土曜日から引き続き雨が降らず、晴天のまま決勝のスタート時刻を迎えた。タイヤはトップ1~8までがミディアム、9番グリッドの角田裕毅はソフトを選んでいる。 レースがブラックアウトとなり、10番グリッドのフェルナンド・アロンソが抜群のスタートを見せる。ターン1にはマックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリの順で入っていった。後方ではバルテリ・ボッタスとアレクサンダー・アルボンが接触し、コース上にパーツが飛ぶ。これでレースはイエローフラッグからのセーフティーカー導入となった。 角田は僚友リアム・ローソンに前へと出られてしまい、そこでSCとなったため11番手だったが、セルジオ・ペレスがピットインしたために10番手で隊列に入っている。 セーフティーカーエンドとなり、5/53周目よりローリングスタートでレース再開となった。ここから7-8のメルセデス勢2人がチームメイト同士ながら激しい接近戦を繰り広げ、その後方からローソンが狙うという展開になる。バルテリ・ボッタスはヘアピンでローガン・サージェントと接触してスピン。その後、ピットまで戻って一度ピットアウトするも、結局リタイアを余儀なくされている。 トップのフェルスタッペンは快調なペースで周回し、後ろのノリスとの差を広げていく。角田は10/53周目にピットへと入り、ミディアムの第2スティントにつないだ。 僚友ローソンも次の周、ソフトからミディアムにつないだものの、角田はピットアウト後のペースが良かったこともあり、ローソンの前に躍り出ている。12周時点で角田15番手、ローソン16番手となっている。 12周目のヘアピンでは、ペレスとケビン・マグヌッセンが接触。これでペレスはフロントウイングにダメージを受け、2度目のピットインを余儀なくされている。 このあとレースはバーチャルセーフティーカーとなり、上位勢の中ではピアストリがここでピットイン。それ以外はステイアウトとなった。15周目にVSC終了となり、その後17周目にフェルスタッペンはピットイン。次の周にはノリス、チャールズ・ルクレールなども第2スティントに入った。 ドライ状況の鈴鹿はタイヤのデグラデーションが大きいことから、ドライバーのタイヤ選択によっては、一気にペースが落ちていくマシンも。 第1スティントのまま粘っていたジョージ・ラッセルは、25/53周目にミディアムからハードにつなぐ。これで全車タイヤ交換義務を消化した状況となる。 26周目時点でトップはフェルスタッペン。2番手は11秒差でピアストリ、3番手はすぐ後ろにノリス、4番手ルクレール、以下カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、ラッセル、エステバン・オコン、アロンソ、ピエール・ガスリーと続き、角田は11番手。 ローソンは27周目にミディアムからハードに変更し、第3スティントに突入。あとは最後まで走り切る流れになった。角田は31周目にようやくピットインを敢行。ハードの第3スティントとなり、ローソンの6秒後方でトラックへと戻った。 36/53周目あたりから、上位勢でもピットに入るマシンが増えてくる。トップのフェルスタッペンは後方のマクラーレン勢がタイヤを交換し、それを見てから合わせてハードの最終スティントに入った。 ワンストップはラッセルのみ。あとは全員2ストップを終えた状況で、レースは終盤へと入っていった。43周目、角田は僚友ローソンとの差を1秒以内まで詰め、DRS圏内まで入ってくる。だがここからなかなか抜けない。 1ストップ作戦のラッセルは4番手で粘っていたが、タイヤの差からルクレールに抜かれ、P5に落ちてしまう。ここから後続にも抜かれていった。 トップはフェルスタッペンが独走状態となり、後方に19秒差を付けて同年のシーズン13勝目をマークした。フェルスタッペンがレッドブルとして26ポイントを獲得し、メルセデス勢の総獲得ポイントより多かったため、2023年のコンストラクターズタイトルがレッドブルに決まった。 2位ノリス、3位ピアストリと、マクラーレン勢が表彰台に上がっている。 4位はルクレール、5位ハミルトン、6位サインツと続き、1ストップで粘り続けたラッセルは7位だった。8位アロンソ、9位オコン、10位ガスリーまでがポイントを手にしている。 角田はローソンのDRS圏内まで迫ったものの、ファイナルラップ直前にはトップのフェルスタッペンが後方から迫ってきたこともあり、ブルーフラッグでプッシュできず、最後までローソンを抜けなかった。11位ローソン、12位角田という結果になり、アルファタウリ勢はあと一歩でポイントを逸している。
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