【プレビュー】第4戦日本GP、今季より鈴鹿は春開催に!角田裕毅は3度目の母国GPで躍進なるか…FP1では岩佐歩夢も走行|F1
F1第4戦日本GP 概要
2024 F1グランプリ第4戦日本GPがいよいよ開幕する。例年秋に行われてきた日本GPは、今シーズン史上初の春開催。桜舞う鈴鹿に世界最速の20人が集結する。 前戦オーストラリアGPでは、開幕から連続でワンツーフィニッシュを達成していたレッドブルが振るわず、代わりにフェラーリが表彰台上位を独占。ついに最強レッドブルの牙城が崩れ、日本GPを前に潮目が変わっている。絶対王者は鈴鹿で息を吹き返すのか、勢力図は塗り替えられるのか、日本GPがひとつの試金石となる。 さらに、日本GPで注目したいのはF1で戦う2人の日本人の存在だ。メルボルンで見事7位入賞を果たし、シーズン初のポイントをチームにもたらした角田裕毅。鈴鹿ではどんな走りを見せてくれるのか。また、今季から小松礼雄代表が采配を振るうハースからも目が離せない。オーストラリアGPではダブルポイントを獲得するなど、開幕から大胆かつ緻密な戦略でポイントをもぎ取ってきた“小松マジック”は鈴鹿でも炸裂するのか。見どころ満載の日本GP。新たな歴史が刻まれる瞬間を目撃しよう。
コースの成り立ち
ホンダの創業者・本田宗一郎の野望を叶えるべく1962年に建設された鈴鹿サーキットは、日本のモータースポーツの聖地として多くのファンに愛されている。開業当時の日本は、高速道路も普及していないような道路環境だったが、世界中のサーキットを参考に、珍しい立体交差のあるレイアウトのコースを完成させた。 F1初開催は1987年。日本人初のフルタイムドライバーとなった中嶋悟の凱旋や、エンジンサプライヤーとしてのホンダの活躍、アイルトン・セナなど人気ドライバーの登場もあり、F1ブームを巻き起こした。 その後も、セナとアラン・プロストの一騎打ちや、キミ・ライコネンの大逆転勝利、トヨタの初ポールポジション、鈴木亜久里・小林可夢偉が母国で3位表彰台を獲得するなど、モータースポーツファンの記憶に残るレースがいくつも生まれており、シーズン終盤に開催されることからワールドチャンピオン決定の舞台になることも多くあった。 また、難易度の高いテクニカルなコースは、世代を問わずドライバーの人気を集めており、ミハエル・シューマッハやセバスチャン・ベッテルなど、歴代のチャンピオンたちがお気に入りコースの一つに鈴鹿の名前を挙げている。 そして2024年から、これまでの秋開催ではなく、春へと引っ越すことに。鈴鹿でのレースについても2029年まで契約延長となっている。 2021年よりF1デビューしている角田裕毅は、F1で初の鈴鹿となった2022年、そして2度目の2023年と入賞に手が届かず。今季こそは大声援の贈られる母国GPでポイントを手にしたいところだ。 また、今回はFP1で岩佐歩夢がRBのVCARB 01を駆ることも決まっている。金曜日から公式セッションは見逃せない。 ************ 【レース情報】 F1 第4戦:日本GP 4月5日(金)11:30~フリー走行1回目 4月5日(金)15:00~フリー走行2回目 4月6日(土)11:30~フリー走行3回目 4月6日(土)15:00~予選 4月7日(日)12:00~ドライバーズパレード 4月7日(日)14:00~決勝 ************
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