あっさり死に過ぎ 『ドラゴンボールGT』で扱いが「超ドイヒー」だったキャラ
あれだけ強かった敵たちが一瞬で負ける?
2024年10月から、TVアニメシリーズの最新作『ドラゴンボールDAIMA』の放送が始まり、多くのファンが鳥山明先生の監修した、新たなストーリーに注目しています。ポイントとなる設定といえば、大魔界からやってきた魔人「ゴマー」の陰謀によって、「孫悟空」を筆頭に「ベジータ」や「ピッコロ」といった仲間たちが子供の姿にされてしまう点でしょう。 【画像】いや、やっぱカワイイな… こちらが『DAIMA』で「子供姿」になってしまったクリリンの妻「18号」です 「悟空が子供になる」という設定は、過去のTVアニメシリーズである『ドラゴンボールGT』と重なる部分もあり、今回『GT』を振り返った方もいたはずです。そして、改めて『GT』をおさらいすると、あまりにも「扱いが酷かったキャラ」も浮き彫りになりました。 たとえば、悟空が幼い頃からの戦友である「クリリン」は、原作マンガで「ピッコロ大魔王」の手下「タンバリン」、宇宙の帝王「フリーザ」、そして「魔人ブウ」によって3回命を落としており、『GT』第44話でも「人造人間17号」にあっさりと殺されてしまいます。妻である「人造人間18号」も対抗したものの、17号に力及ばず致命傷を負い、息絶えたクリリンの手を握って意識を失うのでした。もちろん、その後にドラゴンボールによって生き返っていますが、放送当時は「また死んでしまった……」とショックを受けた人も多かったでしょう。 また、『ドラゴンボール』といえば、最終的に「神龍」、もしくはナメック星の「ポルンガ」によって死者を生き返らせる展開が定番のため、主要キャラの死が描かれても「どうせ生き返る」と楽観的に捉えてしまう節があります。しかし、『GT』において生き返らなかったのが、人気キャラ「ピッコロ」です。 そもそも『GT』は、原作では途中でいなくなっていた悪党の「ピラフ大王」が「究極のドラゴンボール」を使ったことによって、「地球が1年以内に爆発する」という事態となり、その爆発を阻止するために、宇宙に散らばった究極のドラゴンボールを探しに行くという物語でした。 第40話では地球爆発まで残り2週間に迫り、悟空たちは瞬間移動の能力で地球人を「ツフル星」に避難させ、あとはピッコロと子供ひとりのみとなったところで、悟空は自身の「気」を使い切ってしまいます。そして、ピッコロは悟空に気を分け与え、悟空と子供だけが飛行中の宇宙船に瞬間移動しました。ピッコロは自身も地球とともに滅びてしまえば、諸悪の根源である究極のドラゴンボールも消えると考えたため、あえて地球に残ったのです。 そして、地球が爆発してピッコロは死に、天国に行くことになります。しかし、第44話ではこの世と地獄がつながってしまい、悟空が単身で地獄に乗り込んだのちに閉じ込められると、それを助けるためにピッコロはわざと天国で悪さをして、地獄に落ちてしまいます。ピッコロだからこそ成し得た役目ではあるものの、少し不憫な役回りにも感じます。とはいっても第40話を神回として挙げるファンは多く、「『GT』で一番泣いた」「最後の悟飯とピッコロの会話は涙なしで見れない」といった声があがっていました。 また「ドラゴンボール」シリーズには、悟空たちを苦しめた「フリーザ」や「セル」といった心に残る敵キャラも数多くいます。当時は勝ち目がほとんどない強敵であり、絶望を味わったファンも少なくないでしょう。 しかし、『GT』第42話ではこの世と地獄がつながり、フリーザの部下である「ギニュー特戦隊」、劇場版で登場したフリーザの兄「クウラ」などが復活したものの、悟空の仲間たちの活躍によってあっさり殲滅されるのでした。また、第43話では「サイヤ人来襲編」で戦った「ナッパ」が街を破壊しているところに、当時は仲間同士だったベジータがやってきます。当時もベジータの手で葬り去られてしまったナッパがベジータに襲いかかるも、一瞬のうちにベジータに消されてしまうのでした。 フリーザやセルですら小さくなった悟空に手も足も出ない状況であり、いかに悟空たちが強くなったのかをうかがい知れる展開です。ちなみに、すぐに倒されてしまったかつての敵たちは地獄に戻ることになり、彼らの対応に追われる「閻魔大王」は「まったく すぐ戻ってくるぐらいなら 地獄から出ていくなよ」と嘆いていました。 かつての敵キャラが再び登場するのは、扱いがどうであれファンとしてはうれしいものです。最新作『DAIMA』では、誰が再登場してくれるのか、注目してみてはいかがでしょうか?
LUIS FIELD