2.5次元俳優・木津つばさが語る「すごい」と思う先輩俳優。舞台で2人を前にして泣いてしまった!
去る1月7日に26度目の誕生日を迎えた木津つばささん。 前回のこのコーナーでは、「歳をとってもツライことばかりじゃない、むしろ楽しくなる」と、俳優の先輩方が身をもって体現しているから、「歳をとるのが楽しみ」と語ってくださいました。 【写真で見る】木津つばさが尊敬する先輩との2ショット写真 先日、千秋楽を迎えた舞台「東京リベンジャーズ―聖夜決戦編―」で共演しているある先輩俳優に、実は大きな影響を受けていた……!? ということで、2024年の開幕を飾る今回のテーマは「先輩」について。
プライベートでは“いいお兄ちゃん”みたい
木津さんに、これまでを振り返って特に大きな影響を受けた先輩俳優についてうかがうと、「多くの素晴らしい先輩方がいて簡単には選べない」と苦笑しつつ、舞台『東京リベンジャーズ』シリーズで共演している、ある二人の名前が挙がった。 「いろんな先輩との出会いがあって……、本当にみなさんと出会えてよかったなって思える方ばかり。その中でも……と言ってもなかなか一人には絞れないんですけど、やっぱり松田凌くんと、植田圭輔くん。このお二人は、僕の中で、『なんで!?』っていう驚きや発見がいっぱいある役者さんです。『なんでこんな(スゴイの)!』みたいな(笑)。 言葉ではなかなか表すのが難しいんですけど。やっぱり、言葉・セリフに対する探究心だったり、志向というものが……、まったく僕にはないものを持っているんですよ。すべての先輩に言えることですけど。その中で、ズコーン!っと心にくるお芝居をされるのが、このお二人ですね。 プライベートでは“いいお兄ちゃん”みたいな感じなんですよ。『なに悩んでんねん』『大丈夫、大丈夫』と、気さくに声をかけてくれて。たまに『考えすぎんと、自分のやりたいようにやり』と励ましてもくれます。それなのに、本番のお芝居に入った瞬間に『ガツーン!』(笑)。 いい意味で『なんで、そんなふうに全部を出してくれるの?』みたいな。舞台上のエネルギーがスゴイんです」
涙を流すシーンで、今でも忘れられないこと
「舞台上のエネルギーがスゴイ」というお二人の先輩方。具体的にどんなふうに凄いのか。なにかエピソードはありますか? 「例えば、……なかなか簡単に説明できるものではないんですけど、あえて言うと。“悲しい”シーンがあったときに、人間の体や感情って『泣きたくない』と抵抗するんですよ。当然、『泣けばいいじゃん』と頭では思うんですけど、『なぜ泣くのか』を考えたときに、そこにはいろんな感情があって。その感情の部分で、強烈に覚えている体験が一つあるんです。 僕は、松田凌くん、植田圭輔くんのお二人に対して、舞台上で涙を流したことがあるんですよ。そのときに感じた感情は、意外にも『安心』だったんですよね。……うん。お二人に『このシーンは泣いていいよ』とか『ここで泣けよ』とかって直接言われたわけでは全然ないんです。でも、芝居の中で、そういう言葉を投げかけられたような気がした。一緒に演じているこちら側に、そう思わせる役者さんってスゴイなって。 これって、きっと人間味なんですよね。愛情とも言えるかもしれない。それが必ずしも常にあふれ出しているわけじゃないし、『俺、めっちゃお前のこと好きやねん』と言ってくるわけでもないんですよ。言葉ではなくて、そのシーンで体から滲み出てくるんですよね」