相次ぐ高速道路の逆走車…なぜ逆走を?山本記者が対策あれこれを探る 逆走7割が65歳以上
STVニュース北海道
全国で相次ぐ高速道路での車の逆走。 北海道内でも2024年8月16日、80代の男性が高速道路をおよそ15キロ逆走しました。 道警やNEXCO東日本は逆走を防ごうと、対策を強化しています。 高速道路を走るバイクが突然車線を左に変更、その先にとまっていたのは逆走車でした。 これは8月16日、札樽道の銭函IC付近で起きた、80代の男性が運転する車の逆走です。 NEXCO東日本によると、男性が乗った軽乗用車は銭函ICに入った後、反転してしまい、札幌方面へおよそ15キロ逆走してしまったということです。 (職員)「逆走の案件が発生していますので、注意して安全運転にご協力よろしくお願いします」 大事故につながりかねない高速道路での逆走を防ごうと、札樽自動車道の金山パーキングエリアで、道警とNEXCO東日本による運転に関する注意喚起が行われました。 (ドライバー)「テレビとか見ていたら最近(逆走する車が)多いので怖いと思います」 中には7月、実際に逆走車を見たという人もー (逆走車を見た人)「向こう行きの車線を1台走っていって、クラクション鳴らしたけど気づかず。ちょうどすぐ後ろにツーリングバイクがいたので、一歩間違えれば大惨事になっていた」 なぜ逆走してしまうのかー 道警は合流地点などでの勘違いが多いと言います。 (道警 高速隊 佐々木昭紀管理中隊長)「やはり方向をICに入るときに間違える方が多いと思います。それで慌ててしまって戻ろうとする方が多いと思います」 NEXCO東日本は逆走についての動画を作り、注意喚起をしています。 (動画)「出口過ぎちゃった。まずい、戻らないと」 国土交通省によると、2023年に起きた高速道路の逆走事案は224件。 このうちおよそ4割の原因が過失でした。 こうしたミスによる逆走を防ごうと、高速道路の入り口などでは対策が強化されています。 (山本記者)「こちらのパーキングエリア。地面には方向を示す矢印、そして進入禁止の看板、さらにはガードレールには方向を示す矢印が示されていて、逆走の防止を施しています」 高速道路で逆走するドライバーのおよそ7割が65歳以上。 進行方向を間違えないよう、分かりやすい標示がいくつも出されています。 (NEXCO東日本北海道支社 中本哲夫課長代理)「出発前に自分がどちら方面に向かうのかというのを認識して、誤った方向に入らないように意識をもって運転する。逆走車を見聞きしたら慌てず避けるように」 後を絶たない高速道路の逆走。 運転する際は周りをよく見て冷静に対応することが大切です。