夏山シーズン到来 持ち物や行動食に注意 登山を安全に楽しむポイント
各地で山開きが行われ、本格的な夏山シーズンを迎えています。一方で、遭難など山の事故にも注意が必要で、登山を安全に楽しむポイントについて専門家に聞きました。 【写真を見る】夏山シーズン到来 持ち物や行動食に注意 登山を安全に楽しむポイント ■登山届提出の徹底を 例年より1か月以上早く山開きを行ったくじゅう連山。連日、県の内外から多くの登山客が訪れています。 (登山客)「景色が凄いのが楽しみで来ました」「植物を見るのが好きなのでゆっくり観察しながら登れるのが楽しい」「ストレス解消になる」 本格的な登山シーズンを迎えた一方、注意が必要なのが遭難です。大分県警によりますと、県内では2023年までの5年間の遭難件数は216件。このうち、登山届を提出していた人は3割にとどまっています。 (県警生活安全部 萩尾伸司部長)「遭難事案になった時に救助に向かう地点の特定や、早期発見・救助に繋がりますので事前の提出をお願いしたい」 県警はアプリ会社と連携していて「ヤマップ」や「コンパス」からでも登山届が提出できます。アプリには登山ルートや時間などの計画を立てられるほか、GPS機能もついていて、万が一の際にも救助活動にいかされます。 ■持ち物や行動食に注意 くじゅう連山などでガイドを務める藏田佳代さんに登山をする際の注意点を聞きました。 藏田佳代さん: 「くじゅう連山は見た感じ柔らかい感じがするのでちょっと来てすぐ登れるかなって思って来る方もいますが、やはり山なので、登山靴や服装など持ち物に注意して来ていただきたい」 持ち物では、登山靴や雨具、携帯電話の予備バッテリーなどが必須アイテムですが、登山では想像以上にカロリーを消費するため、行動食の準備も重要です。 藏田佳代さん: 「自分の体重×5×行動時間っていう形で計算していただくと目安になる」 例えば、体重60キロの人が6時間登山する場合、1800キロカロリーが消費されるため、ナッツやチョコバーなど高カロリーの行動食を用意。このほか、歩幅を小さくして歩くことで疲労軽減へと繋がります。