手間も楽しみのひとつ! 雰囲気抜群の本格派「コールマンに聞く、ランタンの基礎知識」【vol.02 ガソリンランタン】
アウトドアの照明用具として欠かせないのが「ランタン」です。一口にランタンといっても、さまざまな種類のものがあります。今回はニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当・神田新悟氏に、「ガソリンランタン」の特徴や選び方についてお聞きしました。 【写真】LEDにはない味があるコールマンのガソリンランタンを見る(全4枚)
歴史の古いトラディショナルなランタン
アウトドア用の照明器具「ランタン」には、主にガソリンを使う「ガソリンランタン」とLPガスを使う「ガスランタン」、電池などを使う「LEDランタン」の3タイプがあります。 「ガソリンランタンは照射量が大きく、冬場でも安定した明るさを保つのが特徴で、主に液体燃料のホワイトガソリンを使用します。例えば、アイコン的なアイテムでもある『ワンマントルランタン』は照射時間が約7~14時間と長く、1~2泊のキャンプでも十分なスペックです」
点火前にポンピングや空焼きのプロセスが必要
ガソリンランタンは上下が金属で真ん中の部分がガラスで作られており、見た目もどことなく懐かしい形です。ただし、これを点灯させるには、燃料タンク内に空気圧を加える「ポンピング」と呼ばれる作業が必要となります。 一般的なガソリンランタンの使い方は、以下の通りです。 ①タンクにホワイトガソリンを入れて、燃料に圧力をかけるポンピングを行います ②ライトの電球に当たる白い「マントル」部分を空焼き(燃料をつけずに直接ライターなどで焼いて灰化)します ③着火ライターなどで点火します ガソリンランタンはポンピングによって燃料に圧力をかけて気化を促進すると、空気と気化された燃料が混ざり合って、すすが出ないきれいな炎を出します。 「ガソリンランタンは温かみのある明るさで周囲を照らせるうえ、燃費がよくランニングコストを抑えられ、造りがシンプルなので故障しても修理がしやすく、定期的にメンテナンスをすればずっと長く使うことができます。 一方、点火の準備やメンテナンスなどに手間がかかるので、ややハードルが高いと感じるかもしれません。ただ、丁寧に解説した動画や店頭での講習なども用意していますので、一度覚えてしまえば簡単です。こうした作業もキャンプの楽しみのひとつといえるでしょう」