開幕から未勝利続くパレスが監督交代間近と現地報 鎌田大地のプレーにもシビアな評価「創造性を再現できていない」
今季より鎌田大地が加入したクリスタルパレスが危機的状況を迎えている。現地時間10月21日、プレミアリーグ第8節ノッティンガム・フォレスト戦に0-1で敗れ、またも今季リーグ戦初勝利とはならなかった。通算成績では3分け5敗、20チーム中18位と降格圏に沈んでいる。 【動画】敵地のサポーターを黙らせた先制弾!三笘→守田→最後は鎌田 サウジアラビアから挙げたファインゴールを見る 開幕から8戦未勝利、さらに現在は3連敗中と苦しい状況が続いていることで、就任2シーズン目であるオリバー・グラスナー監督の去就が現地メディアで大きな話題となっている。英サッカーサイト『EPL INDEX』は現地時間10月24日、グラスナー監督が「重要局面」を迎えていると報じた。 同メディアは、ここまでの戦いぶりを「惨憺たるスタートにより、非常に厳しい状況に直面している」と評するとともに、「今後のトッテナムやアストン・ヴィラとの対戦を含む4試合が、グラスナーの将来を左右する大一番となりそうだ」と見通している。 指揮官の戦術に対する柔軟性の低さや主力選手の故障の他、開幕以降ここまで5得点にとどまっている攻撃面も課題に挙げており、その中で同メディアは鎌田のパフォーマンスにも言及。「パレスが今夏に獲得した注目選手の一人であるダイチ・カマダは、多くの人が期待したほどのインパクトを残すのに苦戦している」と評価。続けて「カマダは、アイントラハト・フランクフルトでグラスナーの下で活躍していたにもかかわらず、バイエルン・ミュンヘンに移籍したミカエル・オリーズがもたらしていた創造性を再現できていない」と印象を綴っている。 さらに、「彼一人でオリーセの創造力や華麗さを埋めるのは無理だったのだろうか?そして、調子が上がらないストライカーたちに頼らざるを得ない現状に、ファンは不安を募らせている」として、日本人MFを含めた攻撃陣の低調ぶりを指摘した。 同メディアは、11月のインターナショナルブレイクまでの公式戦4試合の結果次第では、グラスナー監督の更迭もあり得ると予想しながら、「クラブは以前にも同様の状況に置かれたが、良い結末を迎えたことは稀だ。この時点でのダメージはすでに深刻で、プレミアリーグでは一度転落し始めると、止めるのは難しい」と見解を示している。 序盤での監督交代が現実味を帯びるなど、はやくも崖っぷちに立たされているクリスタルパレス。次戦、現地時間10月27日ホームでのトッテナム戦から巻き返すことができるのか。そして、攻撃の中心を担う鎌田は批判の声も強まる中、チームの窮地を救うプレーが求められている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]