「生理ショーツが汚れても会議を続けた」「仕事中、トイレで母乳を絞って捨てた」 生理・妊娠・出産・更年期障害…女性の健康課題 我慢する時代はもう終わり
フェムテックで解決する女性のモヤモヤ
女性の健康課題。かつて女性たちは、「この辛さは病気ではない」と耐えるしかなかった。しかし、その悩みの一部はテクノロジーの力で解決できる時代に入った。 2月9日から11日まで、東京都港区の六本木アカデミーヒルズで開催された世界最大級のフェムテックイベント「Femtech Fes(フェムテック フェス)!」を取材した。イベントを企画したのは、日本・アジアのフェムテック市場を牽引する企業「フェルマータ」だ。 Femtech(フェムテック)とは、Female (女性)+ Technology(技術) を掛け合わせた造語で、女性が抱える健康問題やライフステージの課題を技術で解決する製品やサービスを指す。「技術」だけでなく、女性の健康にまつわる悩みを解決するためのものを全般的に「フェムケア」と呼ぶ場合もある。 このイベントには、日本を含む23カ国5つの地域から、女性の健康課題を解決する200以上の最先端アイテムやサービスが集結した。
過去最高の来場者数!熱気に包まれたフェムテック フェス
会場は、フェムテック市場の今を「氷山」にたとえ、2つのエリアで展開された。 一つ目のエリアは「世界を切り拓く氷山の一角」と題し、国内44社のブースが最新の商品やサービスを紹介。使いやすく開発された「月経カップ」や「吸水ショーツ」、おりものに特化した商品や研究結果の展示、月経にまつわる不快な症状を緩和するサプリなどあらゆる健康課題に対応する商品が展示販売された。 二つ目のエリア「深い海をのぞいてみたら」では、まだ日本では手に取ることができないものを含む最新のフェムテック商品やサービスが紹介された。「生理の貧困」を解決すべく開発された、トイレットペーパー状の生理ナプキンや、生理やおりものなどの分泌物から健康管理ができるデバイス、特に来場者から注目されていたのは、助けを呼びたいもしもの時のためのエマージェンシーコール付きブレスレットや、性被害にあった時にエビデンスを残すことをサポートするキットなど、世界のフェムテック最前線を体感することができた。 他にもフェムテックを通して「性」をより深く考えるワークショップやセミナーが充実しており、4回目の開催となる今回のフェスは、3日間で過去最高の約5100人が来場。会場は熱気に包まれた。