5分で解けたら達人!? 愛媛の中学生が挑んだ漢字パズル ~頭の体操のすすめ~
クロスワード、ジグソー、ナンプレなど、ちまたにはいろいろなパズルがあります。関連するアプリや書籍も多く、幼児期は知育、大人や高齢者は脳トレといった形で、幅広い世代で楽しめるのも魅力です。 長年、中学校の教員として国語を教えてきた愛媛大教職大学院の田坂文明特定教授は、漢字や言葉に関するオリジナルパズルを作成し、子どもたちの集中力や語彙(ごい)力の向上に役立ててきました。 「漢字や言葉の知識が増え、同時に直感力が鍛えられれば、読み解く力や取捨選択する力が伸びます」と田坂教授。そこで、愛媛新聞ONLINE読者向けに、漢字パズルを作ってもらいました。しかも「すぐには解けない達人レベル」です。あなたも挑戦してみませんか? とはいえ、「パズルは苦手、面倒」などと考えているあなたに向けて、田坂教授の話をもう少し-。 Q パズルの効能をどう考えますか? 脳科学者の茂木健一郎さんは、著書「図解 脳の話」で、脳は「挑戦」や「遊び」で活性化する、と述べています。何か新しいことに挑むことに加え、制限時間を設定するなどのゲーム的な要素を加えることが効果的だそうです。人工知能(AI)時代にますます重視されてくる「ひらめき」や「アイデア」を生む力を付けることにもつながっていくでしょう。 Q 大人が取り組む意味は何でしょう。 大人は、もともと多様な経験を積んできているわけで、脳内には様々な知識が眠っています。ところが、それらをいざ引き出そうとしたときになかなか出てこない。また、あるものとあるものとを関連付けて考えることができにくい傾向にあります。 その理由は、おそらく日常生活で仕事なり、趣味なり、ある分野に偏った脳の使い方が長く続いているから。 そこで、時々、頭の中をもみほぐすパズルに取り組むことは、仕事や趣味で新たな視点を持つこと、ひいては、若々しい脳を保つことにつながるのではないか、と考えます。 これまで中学生にパズルの問題を出してきましたが、さまざまな教科の学習に同時進行で取り組んでいる中学生は、もしかすると、パズルに最も柔軟に取り組める年代なのかもしれませんね。 お待たせしました。では出題です。発想力を鍛えるため、あるいは若々しい脳を保つために、一人で、職場で、家族で挑戦してみてください。手始めに入門コースからどうぞ。続いて達人コースを出題します。 💡 入門コース(田坂教授作成) 次の1~3の条件に合う漢字を下の漢字群から探しましょう。 全てを探し終えたら、あるカタカナ一字が浮かび上がってきます。 1 「きへん」の漢字(8個あります) 2 それぞれの□に当てはまり、愛媛県内の市町名を完成することが出来るもの(4個あります) 東□市 □条市 □南町 鬼□町 3 □に当てはまり、二字熟語を完成する「エン」と読む漢字(7個あります) □近 才□ 救□ 岩□ □起 □滑 公□ 次は「達人コース」です。
愛媛新聞社