「化け猫あんずちゃん」ポスタービジュアル

久野遥子と山下敦弘が共同監督を務める日仏合作のアニメーション映画「化け猫あんずちゃん」の予告編やポスタービジュアル、主題歌とスタッフの情報が解禁。青木崇高、市川実和子、鈴木慶一（ムーンライダーズ）、水澤紳吾、澤部渡（スカート）らの参加も発表された。 【動画】「化け猫あんずちゃん」予告編 いましろたかしの同名マンガを原作とする本作は、人間の言葉を話し、人間のように暮らす化け猫のあんずちゃんを主人公にした物語。実写で撮影した映像から動きや表情を抽出してアニメーションにするロトスコープの手法で制作され、森山未來がお寺で暮らす37歳のあんず、五藤希愛が父親に捨てられた11歳の女の子かりんを演じている。予告編はYouTubeで公開中で、ポスターは久野自らデザインした1枚となった。 青木と市川は、かりんの両親である哲也と柚季の役で出演。あんずの育ての親であるおしょーさんに鈴木、あんずと運命を懸けた勝負を行う貧乏神に水澤、洞窟に集う妖怪の仲間たぬきに澤部が扮した。このほか吉岡睦雄、宇野祥平もキャストに名を連ねている。なお鈴木は本作の音楽も担当した。 主題歌は佐藤千亜妃が本作のために書き下ろした新曲「またたび」。佐藤は「日常と摩訶不思議な世界が隣り合わせにある作品で、まさに幼少期の頃に見た真夏の夜の夢のようです。そして主題歌『またたび』は、それぞれの胸の中にある“あの夏”に思いを馳せる楽曲になったかなと思います。痛みを抱えながらもそれでも生きてゆく、全ての人生へ。その人生が、素敵な旅になりますように」とコメントしている。 映画には日仏のスタッフが集結し、日本のシンエイ動画がキャラクターの動きを描き、フランスのMiyu Productionsが背景美術と色彩を担った。「レッドタートル ある島の物語」のJulien De Manが美術監督と色彩設計を担当し、イギリスでVFXアーティストとして活躍するGuillaume Cassutoがコンポジット開発に参加。監督の久野はキャラクターデザインも手がけ、作画監督には「ペンギン・ハイウェイ」の石舘波子、「あはれ！名作くん」の中内友紀恵が名を連ねている。 「化け猫あんずちゃん」は7月19日より全国ロードショー。第77回カンヌ国際映画祭では監督週間に、アヌシー国際アニメーション映画祭2024では長編コンペティション部門に正式出品される。 ■ 青木崇高 コメント とても暑い夏の日の撮影でした。 日本ならではの懐かしい情景のなか、山下組の撮影は心地のよいテンポで進んでいきました。 撮影後に未來くんと飲んだ小料理屋のビールの味は格別でした。 実は僕、あの撮影がアニメーションとどう繋がっているのかまだよく分かっていないのです…。 だからと言ってはなんですが、想像すらできていない仕上がりが本当に楽しみで待ち遠しいのです。 みなさん、ご一緒に観に行きませんか?? ■ 市川実和子 コメント 台本を開いてまず、あんずちゃんの風貌に一目惚れしました。お話も台詞もむちゃくちゃなのに、とっても可愛らしくて。登場人物たちは、今という時代を忘れるくらい本当にのびのびとしていました。 アニメ化するので実写撮影時はメイクもせず、衣装もみんなはゆるめな扮装で。まさに「あんずちゃん」の世界のような脱力感あふれる現場で、和やかに過ごしていたのを思い出します。アニメでも、その力の抜けたゆるい空気を楽しんでいただけたらなぁと思っています。 ■ 佐藤千亜妃 コメント 人は誰しも、“あの夏”の思い出があるんじゃないかと思います。祭りの音、ぬるいラムネ、通り雨。 「化け猫あんずちゃん」は日常と摩訶不思議な世界が隣り合わせにある作品で、まさに幼少期の頃に見た真夏の夜の夢のようです。 そして主題歌「またたび」は、それぞれの胸の中にある“あの夏”に思いを馳せる楽曲になったかなと思います。痛みを抱えながらもそれでも生きてゆく、全ての人生へ。その人生が、素敵な旅になりますように。 (c)いましろたかし・講談社／化け猫あんずちゃん製作委員会