【特集】住み慣れた自宅で暮らしたい高齢者 「地域と共にその人らしく生きる」 在宅支援の現場に密着 広島・福山市
■福山平成大学福祉学科 中司登志美教授 「(施設への)通いと、泊まりと、訪問のケアをするスタッフが同じスタッフなので、認知症の方が戸惑わない。なじみの人だということで、落ち着ちつかれる、そういうサービスなんです。」
この会議に初めて参加した居城柚那(いじろ・ゆうな)さん・24歳です。2023年4月に「さくらホーム」に就職しました。 ■介護事業所「鞆の浦・さくらホーム」スタッフ 居城柚那さん 「(利用者が)汗をいっぱいかいていて、たぶん飲んでいる量が、それに対して少ないから(足を)つりやすいのかもしれない。」
■介護事業所「鞆の浦・さくらホーム」スタッフ 居城柚那さん 「皆さんが集まるからこそ出てくる「あ、そういえば、こういうのもあったよね」という、広がりとかが集まるからこそ、カンファレンス(会議)に出ないとないのかなと思って、今日出れてよかったなと率直に思っています。」
入社2年目。総務での勤務を経て、この夏から訪問介護の研修が始まりました。先輩スタッフのフォローを受けながら、利用者の介護にあたります。
この日は、週に2度ある施設でのデイサービスに連れて行く日です。鞆の浦は、道が狭く、急こう配の坂も多い地域のため、車いすで移動させるのもひと苦労です。 ■介護事業所「鞆の浦・さくらホーム」スタッフ 居城柚那さん 「前輪が浮かないようにしようとすると、ブレーキが利きすぎる。塩梅が(難しい)。」
新潟から福山市へ…就職を決めた地域福祉
新潟出身の居城さんが、縁もゆかりもない地に就職したのは、「さくらホーム」の介護への考え方に惹かれたからでした。 ■介護事業所「鞆の浦・さくらホーム」スタッフ 居城柚那さん 「地域の中で人とのつながりを保ちながら、その人らしく生きるっていう地域福祉の考え方がすごく好きで、そういうのを実践している人、プレイヤーに私もなってみたい気持ちがあって。」