アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏

米ペンシルベニア州オークスで10月15日、アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏の選挙集会が開催された。候補者が参加者からの質問に答える集会「タウンホールミーティング」で、2名が体調不良に。その後のトランプ氏の行動に注目が集まっている。 【動画】“ノリノリの様子”で踊るトランプ氏。実際の映像はこちらから

集会は、経済対策などに関する質問への回答から始まった。投票日を「1月5日」と言い間違える場面もあったが、会場は熱気に包まれていた。 しかしその後、聴衆の1人が体調不良になり、医療支援を要する事態に発展。すぐさま事態に気付いたトランプ氏が、舞台上から医療スタッフを呼んだ。 集会は再開されたものの、しばらくしてまた別の参加者が体調不良に。トランプ氏は「焦らなくていいですよ」と、医療スタッフを気遣う場面もみせた。

参加者2人の救助を待っているあいだ、トランプ氏は「音楽を聴きましょう」と斬新な提案をした。トランプ氏はまず、オペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティが歌う名曲『Ave Maria』をリクエスト。 その後、ノってきた様子のトランプ氏は「もう質問はやめて、音楽を聴きましょう。音楽フェスにしよう」と提案し、約45分間にわたり、ステージ上で10曲を流した。 会場が盛り上がりを見せると、リズムに合わせて踊ったり、ステージ上の人々と握手を交わしたりする姿をみせた。

トランプ氏は集会終了後の夜、自身が立ち上げたSNSのトゥルースソーシャルを更新し、選挙集会の様子を次のように振り返った。 「参加者の2名が興奮と熱気で気絶したときには、質疑応答の時間はすでに終わりかけていた。待っているあいだに音楽を流し、そのまま流し続けたんだ。予定とは異なるが、すばらしい夜だった」

この状況を受け、民主党候補カマラ・ハリス氏はXを更新。“音楽イベント化”してしまった質疑応答に、「トランプ氏が大丈夫であることを願う」と皮肉めいたキャプションともに集会の切り抜き動画をシェアした。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：梶川あんな