【KNOCK OUT】“究極打撃格闘技ルール”で対戦する栗秋祥梧と中村優作「ケンカしに行く気持ちしかない」(栗秋)「サッカーボールキックで派手にやってやりたい」(中村)
■中村「お互い倒れへんなとなったらマックス・ホロウェイしますわ(笑)」
── 5月9日のカード発表会見は独壇場でしたね(笑)。 「何かキックの選手って、けっこうしっかり真面目に話す人らが多い中で、やっぱり一応僕は違うとこから来てるんで、ちょっとそこは盛り上げようかなっていう感じでああいう風にしました」 ──では、狙い通りバッチリだったという感じですか? 「そうですね。やっぱりせっかくね、YouTubeでも見てくださってる方もおるんで、真面目なら真面目でもいいと思うんですけど、やっぱちょっと面白いいい感じにした方が盛り上がるし、試合も楽しみになるんじゃないかなっていうのもあったので」 ──そんな中で栗秋選手は、真面目ともまた違う感じでしたよね。 「なかなか面白い返ししよんな思って。言葉数は少ないのに、メッチャオモロいやんと。また、男前じゃないですか。イケメンがあのように返すんがオモロいなと。カッコいいなと思いましたね。自分にはできんような感じのやり取りになったんで、よかったです」 ──今回は初の『KNOCK OUT』参戦、プロとしては初のキックボクシングイベント出場、しかも初のUNLIMITEDルールと、いろんな側面がありますが……まず『KNOCK OUT』に関しての印象は? 「印象としては、何かもうガッチガチのキックボクシング、ムエタイの選手たちが出てる、実力ある団体やなって、ずっと思ってました。まさかそんな団体からオファーが来ると思ってなかったですし、もちろん総合格闘家なんで、普段は総合格闘技のイベントに出てるわけじゃないですか。それがいきなり佐伯さん(DEEP代表)を通じて『『KNOCK OUT』オファー来たよ』という話で。『それはキックルールですか』って聞いたら、『ちょっとまだルールをそこまで理解はしてないんだけど、投げてもいいし、パウンドも打ってもいいよと。細かいルールとかはまだあんまり聞いてない』ってことで。『面白そうですね、それ。知名度もあるような団体からせっかくオファーをいただいてるんで、じゃあ出ます』という感じだったんですよ」 ──そのオファーを受けて、会見も終わった今、UNLIMITEDルールは理解できてるんですか? 「いや、一応の理解はしたんですけど、まだ聞いてない部分もあって。例えばグラウンドで関節技以外は何でもありって聞いてるんですけど、グラウンドのヒザもありなのかなとか」 ── 4点ポジション(両手、両ヒザがマットについた状態)でのヒザ蹴りということですね。 「はい。RIZINではOKですけど、他の団体では禁止されてるところが多いんで、どうなのか聞いてなかったなとか。そのへんをもう1回ちゃんと確認しないとなというのもあるんですけど。1回だけやった試合(2024年12月、三上ヘンリー大智vsパトリック・ケンソン)も見たんですけど、ちょっとよう分からんかったんで。どこでブレイクがかかるのかも分からへんし」 ── 普段は、そういう状態で試合に臨むことってないじゃないですか。不安ですか? 「不安というか…ちゃんとルールを把握してなかっけど「何でもOK」って聞いてたから、例えばヒザを打ってしまったと。それで反則負けとかなったら……とか、いろいろ考えることがあって。そのへんは絶対にちゃんと詰めて話さないとダメだなと思ってますけどね」 ──では、普段のMMAの試合に臨むのと、そこまで大きな意識の差は……。 「ないですね。佐伯さんと話もしてて、このルールに求められてるところは、『倒してサッカーボールキックとかで派手にKO』みたいな試合を、運営側としては見たいんだろうと。だからそういう感じでいけばいいのかなと」 ──そういう中で、栗秋選手の打撃はどうですか? 「いや、普通に強いですよね。日本ではトップレベルぐらいの実力はあるんだろうなと。僕はキックの選手って全然知らないんですけど、1~2試合分の映像を見たらパンチ力もすごくあるし、当て勘もすごくいいんで、そこはすごいなと思います」 ──立ち技だったら向こうのペースになっちゃうなという気持ちですか? 「そうですね……いや、そこがちょっと分からなくて。普段、キックボクサーとかともスパーをやるんですけど、別に負けることはないんですよ、正直。ただ、技術的にうまいのはもちろんうまいので、やっぱりキックの間合いでキックの試合をすれば、それは向こうが強いですよね。僕はキックのスパーでも日本拳法の間合いでやってますし、そこからババッといってっていう感じなんで、そこではキックボクサーとやってもそんなに負けることはない感じなんで」 ──中村選手はベースが日本拳法なので、あの特有の出入りがキックボクサーにも有効というのはありますよね。 「そうですね。間合いの取り方とかがうまいかなというのはありますね。日拳出身って、中村寬選手とか引退した長島☆自演乙☆雄一郎さんとかもそうでしたから。だから、栗秋選手は打撃のスペシャリストではあるわけじゃないですか。それと対峙してみて自分はどうなのかなというのも踏まえて、自分が成長できる試合だなという思いはあります。スパーと試合はまた全然違いますからね」 ──会見では山口元気代表が「MMA vs キック」と話していましたが、中村選手としてはMMA代表として臨むという気持ちはありますか? 「はい。今回、メインの五味選手を除けば、MMAファイターで出てるのは僕だけなので。しかもUNLIMITEDルール。うまいこと僕が成功すれば、総合からこっちに来て戦ったりとかいうことも可能なんじゃないかなと。これがおもんない試合になっちゃうと、『結局このルールだとこうなっちゃうのか。ちょっと面白くなかったな』ってなって、せっかく僕がMMAから来てるのに、それを潰すことになっちゃいますからね。そこは面白い試合して、今後もMMAファイターがUNLIMITEDルールに参戦したり、キックボクシングルールでも参戦というのができるようになってくれば、もっと盛り上がって面白いんじゃないかなと思います」 ──ご自身としては、もし今回いい形で勝てたら、例えばUNLIMITEDルールのベルトを狙うとか……。 「分かんないっすね、まだ初参戦なんで(笑)。やってみて面白いなと思ったらまた出るでしょうし……僕に需要があればですけど。やっぱりね、いい団体なんで出させていただきたいなと思うんですけど、一応やっぱMMAファイターなんで、MMAをメインにやりたいなっていうのはありますけど」 ──最終的にはどう勝ちたいですか? 「やっぱサッカーボールキックちゃいますか? 派手にやってやりたいですね。もし3分3R、最後の、例えば10秒20秒、なかなかお互い倒れへんなとなった場合は、マックス・ホロウェイしますわ(笑)。マックス・ホロウェイみたいな足止めて打ち合います」 ──では最後に、今回の試合で一番ここに注目してほしいというポイントはどこでしょう? 「試合後のマイクちゃいますか。すべるマイク。勝った前提ですけど、試合後のすべるマイクに期待してください。試合はすべらないんで」
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