【KNOCK OUT】“究極打撃格闘技ルール”で対戦する栗秋祥梧と中村優作「ケンカしに行く気持ちしかない」(栗秋)「サッカーボールキックで派手にやってやりたい」(中村)
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-UNLIMITED -58.5kg契約3分3R延長1Rで対戦する、栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)と中村優作(TEAM FAUST)のインタビューが主催者を通じて届いた。 【写真】記者会見は中村の独壇場となり、あきれ顔の栗秋 UNLIMITEDルールとは、ヒジ打ち、パウンド、サッカーキック、グラウンドでのヒジ・ヒザありとMMAから関節・絞め技と寝技を省いた“究極打撃格闘技ルール”。 ■栗秋「型にはまらない試合をしようかなと思う」 ── 5月9日のカード発表記者会見は、相手の中村優作選手とのやりとりが面白かったですが、どう感じましたか? 「本当によくしゃべる方だなって思ってましたね。あんなにしゃべる人は初めてで、マウント取られました(笑)」 ── 調子が狂いましたか? 「そうですね、あんなに話す人は初めてだったんで。でも、話はあんまりよく聞いてなかったですけど。いや僕、メチャクチャ二日酔いだったんですよ」 ── 何ですか、それは(笑)。 「『うわー、キツいなー』と思いながら聞いてました。ずーっとあーだこーだ言ってたじゃないすか、会長と。ずっと『うるせーなー』と思ってました」 ── 会見でも「うるせえな」って言ってましたけど、あれは正直な感想だったんですね(笑)。どれぐらい飲んでたんですか? 「いや、言うても3時ぐらいまでですよ」 ── いやいや、3時までだったら十分じゃないですか。 「まあ、始まりが夕方の4時半でしたからね。でも朝帰りじゃなかったんで、まだマシな方で」 ──試合の話に移りますが(笑)、今回はUNLIMITEDルールでの試合になりました。以前から、UNLIMITEDルールの試合には出たいと言ってましたよね。 「そうですね。オープンフィンガーグローブ(OFG)なので、ちょっとやってみたいなっていう気持ちはありました」 ──どこに魅力を感じたんですか? 「やっぱり何でもありなところじゃないかなと。寝技で寝ても、関節技とかじゃなく、もう殴るだけというところに魅力を感じました」 ──同じMMAファイターでやるにしても、MMAルールじゃないから関節を取られたり、絞められたりする心配がなく、殴ればいいと。 「はい。その方がやっぱり面白いですよね。単純なことなんですけど。やっぱり殴ったもん勝ちだなっていうルールなので、すごく引き寄せられますね」 ──ただ、会見で中村選手も言っていたようにタックルで上を取るという戦法もあるで、そうなると相手が上ですよね。 「そこはどうなんですかね? いざやってみないとわかんないんですけど、反応できるんじゃないかなと思います。自分の体的にも」 ──会見で栗秋選手は言っていませんでしたが、クロスポイント吉祥寺で、タックルを切るクラスに出てましたよね? 「はい。何で知ってるんですか?」 ── 知ってるも何も、ジムのSNSにクラスの様子が紹介されていて、そこに栗秋選手が参加しているところも写ってましたよ(笑)。 「あ、そうなんすね。元MMAファイターの孫煌進(そん・ふぁんじん)さんが教えに来てくれてたんですよ。それで今、教わってます」 ──ですよね。最初にそれを見た時は、「あれ、どうして栗秋選手がここにいるんだろう?」と思ったんですが、今回のカード発表で「そういうことか!」と(笑)。 「まあ、会見では『練習してない』ってことでキャラ作ってましたからね(笑)。実際、タックルに対応する練習はメッチャしてるんですよ」 ──では、このインタビューでも出さない方がよかったですか? 「いやでも、『練習してますよ』って言っとかないと、向こうもメッチャタックルに来るじゃないですか。ただ、クラスの様子は『KNOCK OUT STYLE』でも撮影していたので、まあ大丈夫です」 ──なるほど。ではそういう練習も為つつ、実際の試合ではどう戦いたいと思っていますか? 「今回の試合はケンカみたいなものだと思ってます。ルールがもう、そういうルールなので。街でケンカしたときと、たぶん同じようなルールだと思ってるので。もう本当にケンカしに行く気持ちしかないっすね。だから練習とかもいらないんじゃないかなとは、本当に思ってます」 ──まあ、ケンカするのに練習するヤツはいないですからね。でも普段の栗秋選手の試合は、「ケンカ上等」みたいなスタイルでもないじゃないですか。だからそう聞くと意外に思えます。 「それも、たぶんOFGだからというのもあると思います。OFGで、寝てもぶん殴れるっていうルールじゃないですか。だから逆に、そういう気持ちとか、そういうスタイルで行った方がいいのかなと。型にはまらない試合をしようかなと思います」 ──そもそも、ケンカとかするんですか? 「『はい、します』って言ったらヤバいじゃないですか(笑)。実際、全然しないですよ。高校生の時とかはしてましたけど、プロになってからは全くないっすね」 ──まあ、あっちゃいけないことですからね(笑)。でも、ケンカみたいな感じでやりたいというのはずっと思っていたんですか? 「いや正直、魅力を感じなくなったんですよね、キックボクシングというものに対して。長年やってきたことからだと思うんですけど、キックの試合に刺激をもらえなくなったというか」 ──もう60戦以上やってきてるわけですからね。 「『試合決まりましたよ、相手は誰々ですよ』って言われても、「うん、へえ~」みたいな感じで、響かなくなってて。口では何とでも言えるんすけど、全然闘志が燃えないような感じだったんです。そんな時に山口会長がUNLIMITEDルールを始めて。じゃあ、型にはまらないようにそのルールをちょっとやってみようかなと思って。それがきっかけでしたね」 ── 本当に新しい刺激を求めてこのルールに臨むわけですね。 「だから、そういう孫煌進さんに教えてもらってるタックル対応とかをやると、やっぱり楽しいですね。今まで知らなかったこともあるし、こんな技とか駆け引きがあるんだっていうのが面白いです。その練習で、メチャクチャ筋肉痛になりましたから」 ── 普段と違うことをやると、それだけ反応も違うんですね。試合に対しても、新鮮な気持ちで臨めていると。 「はい。それで、ちょっと弱い人を当ててもらおうかなと思ったら、あんなにゴリゴリの相手が来て(笑)。最悪だなと思いました。今年はタイでやった選手も強かったし、シュートボクシングでやった山田彪太朗選手もメチャクチャ強かったじゃないですか。それで今回は中村選手。ちょっと休憩させてほしいなって思いますよね。ジャブで終わるぐらいの相手を用意してほしいなって、最近思ってるんですけど、なかなかそうは行かなくて」 ──だって、山口代表はもともと、「じゃあ弱い相手を呼ぼうか」っていう人じゃないですよね(笑)。 「確かにそうなんですよね(笑)」 ──最終的には、どういう戦いをしてどう勝ちたいですか? 「せっかくこのルールなので……今から練習とかでもいろいろ探っていくんですけど、このルールだからこそ、こういう技を見せたいなっていうのは、まだハッキリ想像がついてないんですよね。今後の練習でそれを見つけていこうかなと思ってます」 ── では最後に、今回の試合でここに注目してくれというポイントはどこでしょう? 「やっぱりOFGなので、パンチの速さは一段と違うと思うし、あと、対戦相手もけっこう名のある選手なので、お互いが混ざり合ったらどんなに激しい試合できるのかなというところに注目してほしいですね。自分もそこは楽しみなので」
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