全米メディアにまで波紋を広げた大谷の165キロ「日米最大の衝撃だ」
「大谷は7月で22歳になった。もし、彼が日本より難易度の高いメジャーに来て、二刀流を続けるのならば、健康と心身が成熟していなければいけないだろう」と書いた。 そして「最大の関心は日本からのストリーム放送ではなく、私たちが近くで彼を見ることができる日はいつか? ということである」と、まだ海外FA権を持っていない大谷へ熱いラブコールを送った上で、ア・リーグのスカウトの大谷二刀流が可能かどうかの見解を紹介した。 「ア・リーグのあるスカウトは、『それは素晴らしいストーリーだろうけど、過去にイチローと松井秀喜以外の日本から来た打者はそれほど素晴らしい成績は残していない。ただし、不可能と言っているわけではない。彼は、かなりレベルの高いリーグで圧倒的であるのだから』と話していた」 記事では、「大谷がメジャーでなく、日本ハムと契約した理由のひとつに、日本ハムが二刀流への道を閉ざさなかったことがある」と、日ヘムへの入団事情を明かした上で、もう一人のスカウト評を紹介した。 「インディアンスやヤンキースのスカウトをしていたデーブ・デフレイタスは、『大谷が打者より投手としてのほうが優れている』としている。『しかし、将来、メジャーでライトを守ることもできるのではないか』としているそうだ。肩がよく、打球を読むことにも長けていると評価。走者としては20-80まで評価すると、70だという」 メジャーでは、野手のバッティングのミートとパワー、走塁技術とスピード、守備力、送球能力の5項目がすべて水準の60以上である選手を「5ツールプレーヤー」として表現するが、「もし、我々が10ツールプレーヤーとして誰かを表現するのならば、それは大谷だろう」とまで断言。二刀流の大谷は、5ツールの倍の「10ツールプレーヤー」とまで表現した。 本当に大谷は、メジャーに来ても通用するのかという疑問については、「(ホワイトソックスの)ホセ・アブレイユ(キューバ)のときは、彼の欠点を知る方法はなかったし、私たちも彼の強みにばかり注目していた。大谷の才能は、アブレイユのようにミステリーではない。私たちは見ようとすれば、いつでも大谷を見ることができる。ミステリーは、メジャーのなかに難しいことをやってみようとする球団があるかどうかだ。私たちがもう二度と見ることがないかもしれないスポーツスーパー兵器を追いかけて、リスクを冒すということをやるかどうかだ」と表現した。 リンドバーグ記者は、大谷がメジャーでどのくらいのパフォーマンスを発揮するかよりも、メジャーの球団が二刀流の大谷をどのように起用するかに不安があるようだが、海を越えて、早くも二刀流議論を巻き起こさせるほど、大谷の能力はワールドクラスで見てもズバ抜けているのだ。全米メディアは、メジャーのポストシーズンだけでなく、大谷が投げて、打つ、日本シリーズにまで注目している。