<解説>庵野秀明、出渕裕が語った「宇宙戦艦ヤマト」の衝撃
庵野さんは、1979年に放送を開始した「機動戦士ガンダム」への影響にも言及した。「機動戦士ガンダム」を手掛けた富野由悠季総監督は「宇宙戦艦ヤマト」をライバル視していたことでも知られている。
「ホワイトベースをベースにしているのは『ヤマト』があったから。富野さんがすごいところは、『マジンガーZ』を足した。『ヤマト』と『マジンガーZ』、無敵です。ブラックタイガーやコスモゼロをロボットにして、主役にする。その置き換えが発明だと思う」
◇庵野秀明の新作 福井晴敏“最高傑作”「3199」も
イベントでは、庵野さんが「僕が新作を作ることができるようになった」と明かし、「宇宙戦艦ヤマト」をベースとした新作アニメ映像を制作することが発表されたことも話題になった。2025年のプロダクション開始を目標に新作劇場作品の企画が進行中で、出渕さんが参加する。
庵野さんが代表取締役を務めるカラーが、「宇宙戦艦ヤマト」の原作、版権元であるボイジャーホールディングスから新作アニメを制作する権利を付与され、東北新社から著作権の利用の許諾を得て、新作アニメが制作されることになった。「宇宙戦艦ヤマト」は「宇宙戦艦ヤマト2199」などのリメークシリーズも制作されているが、「異なる航路を進む」といい、一体どうなるのだろうか? 期待が高まる。
リメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第2章「赤日の出撃」が11月22日から上映される。「3199」は、福井晴敏さんが総監督を務め、シリーズ構成、脚本も担当する。福井さんは、リメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。福井さんは、これまでインタビューなどで「3199」について「俺史上、最高傑作」とも語ってきた。“最高傑作”の「3199」の今後の展開も楽しみだ。放送開始から半世紀、「宇宙戦艦ヤマト」はまだまだ終わらない!