秋の夜空に色とりどりの大輪―。大阪の秋の夜空を彩る「たいしょう花火大会」が5日、同市大正区鶴町で行われ、訪れた多くの市民が鮮やかな花火の大輪に歓声をあげた。

強風の中、約20分かけ1000発の打ち上げ花火

[写真]大阪の秋の夜空に色とりどりの大輪が＝5日午後6時20分ごろ、大阪市大正区で

　この花火大会は、同区の商店主や各団体など地元有志らが集まり「たいしょう花火大会実行委員会」を設立。同委員会によると、約20分かけ1000発の花火を打ち上げた。同日は台風18号の影響で天候が心配されたが、強い風が吹いていたものの雨に降られることもなく、無事に打ち上げることができた。 　また、同区は沖縄県からの移住者が多いことから、会場周辺では同日正午から、同区の沖縄料理店などのグルメ屋台やキッチンカーが出店。音楽パフォーマンス「たいしょうシーサイドライブ」も行われるなど、花火以外にもにぎやかな1日となった。

今年は淀川がなかったから、ここで楽しめてよかった

[写真]大会会場へ向かう臨時市バスに乗るためJR大正駅前では行列ができた＝5日午後5時半ごろ、大阪市大正区で

　臨時バスで会場へ来たという大阪市内の女性（18）は「JR大正駅はすごい並んでたから来られないかと思った。けど、今年は淀川の花火も中止になって、なんか物足らない夏やったんで、間近でこんな大きな花火がみられてよかった」などと笑顔で話していた。