シリア石油精製所を報復爆撃 宇宙企業が襲撃されたトルコ
ダイリク、シリア、10月25日 (AP) ― トルコは10月24日、シリア北東端ダイリクにある精油施設を空軍機で爆撃、作業員7人が死亡、17人が負傷した。 一方、米国の支援を受けるシリア国内の武装勢力は、この爆撃で12人が死亡、25人が負傷したと発表している。 また、クルド人主導のシリア民主軍は、トルコ軍機とドローンがパン屋、発電所、石油施設、地元警察の検問所を攻撃したと主張。 トルコの首都アンカラ郊外にある国営航空宇宙産業本社が23日、武装した男女2人に襲撃され、5人が死亡、22人が負傷したが、それから数時間後、トルコ空軍機がシリアとイラク北部を空爆した。 トルコのアリ・イェルリカヤ内相は、実行犯の2人がクルディスタン労働者党(PKK)員であることを明らかにした。 また、ヤサル・グレール国防相は24日、前日の空爆でイラク国内29カ所、シリア国内18カ所のPKKとされる標的が破壊されたと発表した。 宇宙産業本社襲撃とトルコ軍機による精油施設空爆に関して、PKKからの発表はない。 PKKは1980年代からトルコ南東部の自治権を求めて戦っており、これまでに数万人が死亡。PKKはトルコと西側の同盟国からは、テロリスト集団とみなされている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)