船を結ぶ「綱が切れた」“イワシの取れ過ぎ”原因か…鹿島沖で漁船転覆2人死亡3人不明
■“イワシの取れすぎ”原因か
現場の海域は昔からマイワシの漁場として知られています。近くの銚子漁港では、おととしの水揚げ量のうち、78.2%がマイワシでした。ここ最近の水揚げも良かったといいます。 銚子漁協所属の船長 「(漁獲が)去年の暮れから急に良くなった。大きな群れがどんどん入ってきた。急に良くなったような感じ」 (Q.事故の原因の可能性は) 「それは何とも言えない。網の中にたくさんの魚が入ったことは間違いない。それ以上のことは分からない」 ただ、転覆した大濱丸もバランスをとるため、探索船で支えられていたはずです。しかし、無線では、こんな連絡があったといいます。 救助にあたった人 「『探索船と網船(大濱丸)との綱が切れた』と。一発目に聞いたわけではない。『助けてください』という要請があったので」 (Q.途中でそういう情報も入ってきた) 「そう」 最終手段として、魚が入った網を切るという方法もあるということですが…。 救助にあたった人 「時間がなかったんじゃないですか。網破くまでの時間がなかったんじゃないかなと」 関係者によると、転覆したのは魚を運搬船に積む寸前だったということです。また、海上保安庁によると、救助された乗員は「網に魚が多く入ったことで、徐々に船体が傾いた」と話しているといいます。
テレビ朝日